納豆市場は2016年に2184億円と過去最高を記録し、その後も好調を維持している空前の納豆ブームのなか、スーパーマーケットのPOSデータを見ると、定番商品が上位ひしめく間に食い込む新顔があった。タカノフーズの「おかめ納豆 すごい納豆S-903」だ。

同社が持つ2200種以上の納豆菌のなかから、「マウスの細胞を使った実験で一般的な納豆菌の1.5倍の免疫に対する機能性が確認された」(タカノフーズ)という納豆菌「S-903」を採用。さらに、タレに森永乳業の「シールド乳酸菌」を加えて機能性を強化した。「菌に着目し、それを商品名にした納豆は稀有。発酵食品などで起こっている“菌活ブーム”の波に乗れた」(同社)。結果、17年2月の発売後3カ月で計画の2倍の売れ行きをたたき出し、18年4月末までに約6400万パックを売るヒット商品に。単価のアップにもつながった。
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