日本フードサービス協会(JF)が2019年3月25日に発表した外食産業市場動向調査によると、2月の売上状況は1.9%増と30カ月(2年6カ月)連続して前年同月を上回った。
同調査は、JF加盟のファストフード、ファミリーレストラン、パブレストラン/居酒屋、ディナーレストラン、喫茶、その他の6業態合計199事業社3万6467店(2月有効回収事業者/店舗)から集計した(新規店も含む)。業態に関しては経済産業省の商業統計を参考に区分している。
2月は暖冬傾向で気温が高く、天候が比較的安定していたことも外食需要の下支えとなり、ファストフード業態を中心におおむね堅調に推移した。ファストフード業態を中心に導入が進んでいる宅配代行サービスやQR決済といった取り組みも注目されており、売り上げへの効果は限定的ではあるが、業績に寄与しているようだ。
ハンバーガーチェーン大手2社の既存店売上高は、1月も明暗が分かれたまま。マクドナルド(日本マクドナルドホールディングス)の売上高は前年同月比3.3%増と、39カ月(3年3カ月)連続で前年同月を上回った。客数は同1.2%増、客単価は同2.1%増だった。2月は昨年リニューアルした「チキンタツタ」に加え、初登場となるうま辛チーズの「チキンタレタ」の2種類を販売し好評だった。
モスバーガー(モスフードサービス)の売上高は同4.0%減と13カ月(1年1カ月)連続でマイナスだったが、前月の同2桁減からやや回復した。客数も同2.6%減、客単価も同1.4%減と、いずれも持ち直し傾向にある。2月7日~3月下旬の期間限定で全国販売した「麻辣(マーラー)モスバーガー しびれる花椒ソース使用」と、5店舗限定で販売していた「追い麻辣(マーラー)ソース」を全国販売したことが貢献したと思われる。
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