日本百貨店協会が2018年12月21日に発表した同年11月の全国百貨店売上高は約5304億円だった。前年同月比0.6%減と2カ月ぶりにマイナスだった。高額品やインバウンドは好調だが、暖かい日が多く、コートなど冬物商材の動きが鈍かった。前年と比べ土曜日が1日減ったことも響いた。

調査対象の百貨店は全国79社の219店舗と前月と変わらない。顧客別では全売上高の94.8%を占める国内市場が前年同月比1.1%減と、2カ月ぶりにマイナスとなった。シェア5.2%のインバウンドは同9.6%増の約277億円と24カ月(2年)連続のプラスだった。
地区別では10都市(札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、福岡)が同0.2%増と2カ月連続プラスだった。札幌(同4.1%増)や仙台(同2.5%増)を始め、東京、名古屋、大阪、福岡の6都市で前年をクリアした。10都市以外の地区は、同2.3%減と19カ月連続で前年同月を下回ったが、北海道(同0.7%増)と近畿(同2.6%増)でプラスし、大都市との伸び率の差は10月より0.4ポイント縮小した。
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