博報堂のシンクタンク、博報堂生活総合研究所は2018年12月21日、19年1月の消費意欲を予想した「2019年1月の消費予想」を発表した。1月の消費意欲指数は51.1点と前月比(18年12月)で-5.0ポイントとなったものの、前年同月比(18年1月)からは+2.6ポイントと上昇した。
同調査は20~69歳の首都圏・名古屋圏・大阪圏在住の男女1500人を対象に、「来月の消費意欲を100点満点で考えるとどれくらいになるか」を聞いて、点数化したもの。「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月の消費意欲は何点くらいですか」と尋ね、さらに自由回答で「あなたが来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスはありますか」と質問した。
1月は例年、消費意欲が年間で最も高まる12月の反動で、指数が低下する月。特に18年1月は季節消費やセールへの意欲が盛り上がらず、1月としての過去最低値の48.5点を記録した。しかし19年1月は17年1月(51.2点)並の51.1点に回復している。
消費意欲指数の高まりの理由を自由回答で見てみると、「新年、お正月だから」などの季節消費への意欲が、18年1月の107件から19年1月は132件へと伸びている。「セールがある、初売り、福袋」という回答も、18年1月の151件から19年1月は176件へ伸びるなど、1月ならではの消費機会への意欲が前年より回復している。また、特に買いたいモノ・利用したいサービスの内訳を見ても、18年に大きく減少していた「ファッション」が前年比+34件と伸びていている。
一方で、「今月までに多く使った反動でセーブ」も18年1月の95件から19年1月は114件、「節約・倹約したい」も18年1月の41件から19年1月は51件と、それぞれやや増えており、消費に慎重な態度も見られる。
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