日本自動車販売協会連合会が2018年12月3日に発表した11月の乗用車(普通車・小型車)の新車販売台数は24万819台(前年同月比8.0%増)で、2カ月続けて前年同月を上回った。日産自動車も好調で、「ゴーン・ショック」の影響はこれからか。
2018年12月3日に同連合会が発表した11月の乗用車ブランド別販売台数確報によると、日産の乗用車(軽は除く)国内新車販売台数は2万4324台(前年同月比44.0%増)と、6月から6カ月連続で前年実績を上回った。ゴーン容疑者逮捕は11月19日で、しかも12月6日には4度目の完成車検査不正が発覚した。ブランドイメージ低下が懸念され、今後の販売が減速する恐れもありそうだ。
12月6日に発表した乗用車ブランド通称名別順位では、トップはトヨタ「アクア」の1万200台(同2.2%増)、2位はトヨタ「シエンタ」1万47台(同35.1%増)、3位は日産「ノート」9648台(40.0%増)、4位はトヨタ「プリウス」8762台(同25.3%減)、5位はトヨタ「カローラ」8555台(同2.1%増)と、10月と同じ順位だった。
軽自動車ではスズキ「スペーシア」が急増
12月7日に全国軽自動車協会連合会が発表した軽乗用車の11月の通称名別新車販売確報値によると、販売台数1位はホンダ「N-BOX」で1万9485台だった。前年同月比7.2%減だったが15カ月(1年3カ月)連続でトップの座を守った。2位はスズキ「スペーシア」で1万1812台(同70.4%増)と、17年12月のフルモデルチェンジを前に買い控えのあった前年同月の反動で急増した。3位はダイハツ「ムーヴ」の1万1442台(同6.9%減)だった。
日本自動車輸入組合が12月6日に発表した11月の輸入乗用車ブランド別新車販売台数は、1位はメルセデス・ベンツで5450台(同0.7%増)。2位はフォルクスワーゲン4380台(同3.4%増)、3位はBMW4253台(同6.0%減)と、9月以来2カ月ぶりに2位と3位が入れ替わった。