日本電機工業会(JEMA)が2018年10月23日に発表した民生用電気機器(いわゆる白物家電)の18年度上期(4~9月)の国内総出荷金額は、1兆3084億円(前年同期比2.8%増)と過去10年で最高だった。

今夏は全国的に気温の高い日が続いたため、2018年度上期の実績は主にルームエアコンがけん引した格好だ。しかしその最終月となる9月の実績を見ると、ルームエアコン以外は前年割れが相次いでいることが分かった。9月の白物家電の国内出荷金額は合計1983億円で、前年同月比0.3%増とわずかながら5カ月連続のプラス。主要3品目のうちでも、ルームエアコンと電気洗濯機の出荷金額は前年を上回ったが、電気冷蔵庫はマイナスとなった。
実際、ルームエアコンは絶好調。9月の出荷金額は468億8500万円(前年同月比15.0%増)で、出荷台数は55万7000台(同12.5%増)。金額、台数共に7月以降3カ月連続で2桁の伸びを示し、いずれも8カ月連続で前年同月を上回った。上期の出荷台数は614万2000台(前年同期比7.3%増)と、データで確認できる1972年上期以降過去最高の出荷台数となった。
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