日本百貨店協会が2018年10月23日に発表した同年9月の全国百貨店売上高は約4197億円だった。台風や地震などの影響で前年同月比3.0%減と3カ月連続のマイナス。大手5社も売り上げを減らしており、9月のコンビニ大手3社がいずれも前年を上回ったのに対し、明暗を分けた。

 調査対象の百貨店は全国79社の219店舗。顧客別では全売上高の94.1%のシェアを占める国内市場が同3.5%減と、3カ月連続でマイナス。しかしシェア5.9%のインバウンドは、台風による関西空港の一時閉鎖の影響を受けた大阪を、名古屋や福岡など他の地区が補う形で、同6.3%増の約246億円と22月(1年10カ月)連続でプラスだった。

 地区別で見ると、10都市(札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、福岡)が同2.5%減と2カ月ぶりにマイナスに転じた。東京、横浜、福岡の3地区は前年をクリアしたが、台風や地震の影響を大きく受けた大阪(同4.1%減)、札幌(同11.1%減)など7地区で前年同月を下回った。

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