マーケティング、宣伝広告の世界において長年、高い評価を受けてきたサントリー。それを支えてきたのが同社のインハウスデザイナーたちだ。クラフトとマーケティング、具象と抽象の双方を理解するインハウスデザイナーが、新商品開発で果たす役割は大きい。サントリーのデザインを統括する水口洋二デザイン部長に、サントリーデザインの強みを聞いた。

1965年、大分県別府市生まれ。1989年、九州芸術工科大学(現:九州大学)芸術工学部 画像設計学科卒業。同年、サントリー入社。同社の清涼飲料製品「DAKARA」「GOKURI」「烏龍茶」「伊右衛門」などのコンセプト、デザイン開発を担当。サントリーのC.I.ロゴなどの制作も担当した。九州大学 芸術工学部 画像設計学科 非常勤講師
1965年、大分県別府市生まれ。1989年、九州芸術工科大学(現:九州大学)芸術工学部 画像設計学科卒業。同年、サントリー入社。同社の清涼飲料製品「DAKARA」「GOKURI」「烏龍茶」「伊右衛門」などのコンセプト、デザイン開発を担当。サントリーのC.I.ロゴなどの制作も担当した。九州大学 芸術工学部 画像設計学科 非常勤講師

まずは、サントリーデザインの「らしさ」について教えてください。サントリーデザインは昔から高い評価を受けていますが、その強さの根源はどこにあると思いますか。

水口 サントリーのデザインは日々変わり続けているので、サントリーらしさを一言で表すのは非常に難しいです。ただ、消費者には、「常に気が利いたことをしてくれる会社だな」と感じてもらっていると思います。

 サントリーは時代ごとに違うものを取り入れながら、相反するものを共存させ、どちらか一方には決めません。そこから生まれるストーリーが、サントリーデザインの強さなのではないかと考えています。

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