デザインをビジネスに活用する際に大切なのは、「ブランド価値」という数値に置き換えにくい指標を正しく把握することである。クリエイティブに投資をすると、まずこの価値が上がり、それが時間を置いて売り上げや利益に還元される。ブランド価値は定量化できないため、短期的な売り上げを重視する一般的な経営スタイルにおいては認識されにくいのが実態だ。

図1●一定のしきい値を超えると、これ以上投資対効果が見合わないポイントが出てくる。1つの事業に投資し続けてもブランド価値が想定以上に高まらない(上)。一方でそのポイントを見極めて別の事業に投資をすることで、同じ投資額でもブランド価値は大きく広がる(下)
図1●一定のしきい値を超えると、これ以上投資対効果が見合わないポイントが出てくる。1つの事業に投資し続けてもブランド価値が想定以上に高まらない(上)。一方でそのポイントを見極めて別の事業に投資をすることで、同じ投資額でもブランド価値は大きく広がる(下)

 組織が大きな価値を生み出すには、その強みをどこに持って戦うかを取捨選択して効率的に投資することが必要だと、一般的には考えられています。確かにこの「選択と集中」は、人材や資金などリソースに限界がある組織の価値を最大化するための基本的な戦略ではあります。

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