「マーケティングのウソ」を暴く連載の第6回。短尺動画、縦型動画など、デジタルマーケティングに関連するイベントや会議に出席すると必ず話題になるデジタルデバイス向け動画広告フォーマットの効果について考察する。

写真:metamorworks / PIXTA(ピクスタ)
写真:metamorworks / PIXTA(ピクスタ)

 みなさん、こんにちは、富永朋信です。

 今回は短尺や縦型などの、デジタルデバイス向けに開発された(動画)広告のフォーマットについて考察してみましょう。

 デジタルマーケティングに関連するイベントや会議に出席すると、必ず話題になるのがデジタル動画広告です。この種の会合は結構な頻度でありますが、どこに行っても何かしらの紹介がされているということは、相当数が世に出ているのでしょう。

 たいていはインパクトの強いクリエーティブを伴って紹介されるので、効果的な手法という印象を残すことも多いのではないか、と経験的に感じます。しかしなぜ、この種のフォーマットは効果的であるという印象を残すのでしょうか。

 答えはシンプル。物珍しいからです。短尺であろうが、縦型であろうが、基本的にはそれまで使われていなかった新しいコミュニケーションのフォーマットとして登場し、かつそれに視聴者を引き付けるクリエーティブが付いていれば、強い印象を残します。VRやARのデモを初めて見たときには誰もが驚くと思いますが、それと基本的には同じことです。

 では、この種のフォーマットは実際に効果的でしょうか。言い換えれば、この種の広告フォーマットは、消費者の認知や態度、行動を変える力があるでしょうか。それはクリエーティブや運用次第だと思うのですが、それでは当たり前すぎて身も蓋もないので、詳細に考察してみましょう。

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