「変なホテル」が長崎ハウステンボスに開業して4年。世界一生産性の高いホテルを目指し、11月1日に16店舗目の「変なホテル 関西空港」を開業するなど、順調に拠点を増やしている。エイチ・アイ・エス(以下、HIS)の澤田秀雄会長兼社長に、変なホテルの現状と今後の戦略を聞いた(関連記事「好調! HIS澤田氏率いる『変なホテル』のネーミングの裏側」)。
代表取締役会長兼社長(CEO)
「変なホテル」というネーミングは、知名度を高める後押しになりました。採用した理由は?
澤田氏 北川一成さんから「変なホテル」というネーミングを提案されたとき、音の響きがいいなと感じたのを覚えています。もちろん最初は戸惑いましたが、すぐに採用しようと決断しました。ロボットが接客する世界初のホテルなので、変わった名前のほうが印象に残ると考えたからです。
無人コンビニのAmazon Goをはじめ、テクノロジーを活用して生産性を高めるサービスが登場しています。2015年に開業した変なホテルは、その先駆けのような存在で、先頭を走っているとも言えます。
澤田氏 私たちが目指しているのは、世界一生産性の高いホテルをつくることです。そのためにはどうしたらいいか。フロントや清掃に多くのスタッフが必要なので、人数を減らすためにロボットを活用していますが、「ロボットホテル」をつくろうと思っているわけではありません。
最初に開業したハウステンボスの変なホテルはテーマパーク内なので、ロボットによるサービスとして無人のコンビニやバーを開設し、お客様に楽しんでもらうことができ、結果としてうまくいきました。特に無人店舗は米国のメディアに取材され、テレビでの放映もあり、世界の最先端をいく米国に注目されたことは刺激になりました。
現在、変なホテルは7、8人のスタッフで運営できるとのことですが、試行錯誤はあったのでしょうか。
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