移住した福岡で、「泊まれる立ち飲み」「動くスナック」など、ユニークな企画を次々に打ち出すブルースカイの貞末真吾代表。ユーモアに富んだアイデアをどのように生み続けているのか。発想の源について尋ねた。
ブルースカイ代表
──ブルースカイは何を手掛ける企業ですか?
貞末真吾氏(以下、貞末) WEBサイトでは「リスクを取る企画屋」と紹介していますが、企画を含めていろいろなことをしています。例えば、自社で運営している福岡の子供向けフォトスタジオ「エーススタジオ」は、もうすぐ7店舗目がオープンします。昔からある街の写真館でもなく、最近多いファンシー系でもなく、ナチュラル系のフォトスタジオ。フォトスタジオにおけるサードウエーブを公言しています。
──他にはどんなことを?
貞末 2017年6月に福岡市にオープンした「スタンドバイミー」は、1階が立ち飲み屋で、2階がベッド数35のホステル。「泊まれる立ち飲み」です。若い人同士が出会う場所や、海外の旅行客がやってくる場所と考えて始めましたが、海外の方々は全体の3割ほど。地元の年配の方々も多く訪れており、地域のよりどころのような場所になりました。
──稼働率はどうですか?
貞末 土曜日100%、平日50%ほどですね。福岡は宿泊施設が足りないと聞いたのも開業のきっかけの一つですが、それは土曜日や大きなイベントがあるときに限られると分かりました。ビジネスとしてはフォトスタジオにおんぶに抱っこの状況ですが、地域のためにやっているので30年は続けたいですね。すべての事業でもうけを出そうとは考えていません。
──ブルースカイでは、どんなスタッフが働いていますか?
貞末 正社員はあまりいなくて、ダブルワーク、トリプルワークのスタッフが多いです。主婦もいれば、本業は看護師やラーメン店で働いている人材もいて、冬は雪山に行きたいからそれ以外の時期だけ働くなど、働き方は多種多様です。ちまたでは人材不足といわれていますが、スタッフには困らないですね。
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