旭化成は「位置・行動センシング技術を用いたビジネスアイデアコンテスト」を実施した。位置・行動センシング技術を生かしたビジネスを米国で立ち上げるに当たり、米国における課題や潜在ニーズを発掘することが狙いだ。コンテストの開催を主導したのは、スマートフォンに搭載されている電子コンパスの“生みの親”である同社シニアフェロー上席理事の山下昌哉氏。山下氏に、技術マーケティングの重要性や、旭化成流のオープンイノベーションについて聞いた。

旭化成 シニアフェロー 上席理事 山下昌哉研究室
山下さんは生粋の技術者でいらっしゃるが、日経クロストレンドはマーケティング専門メディアだ。ただ、読者であるマーケターは、新しい事業領域の開発やイノベーティブな商品・サービスの開発に関心が高い。
日本で「マーケティング」というと、製造業であれば自社製品をどういう市場に向けてどんなアピールをすればよりたくさん売れるか、新しいマーケットが開けるか、それを考えることがマーケティングだと思っている方も多いだろう。私の理解では、マーケティングは2つある。出来上がった製品をどう売るか、これももちろん重要ではあるけれども、私自身はどちらかというと、その前段階、これからどんなものを作ればいいのか? その方向を決める、研究開発のためのマーケティングがより重要になっていると考えている。
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