「VISA」と並ぶクレジットカードの2大ブランドである「MasterCard」。米マスターカード自身は、カードを発行していないことをご存じだろうか。知られざるカード業界の巨人が展開するマーケティングについて、同社CMO(最高マーケティング&コミュニケーション責任者)のラジャ・ラジャマナール氏に聞いた。

 P&Gと逆のデジタル広告増  米マスターカードが重視する2つのKPI(画像)
ラジャ・ラジャマナール氏
米マスターカードCMO(最高マーケティング&コミュニケーション責任者)
米健康保険Anthem(旧WellPoint)の事業変革最高責任者として110億ドル規模のMedicare Advantage事業を運営。50億ドル規模のAmerigroup買収を主導。2013年にマスターカードに転じてCMO就任。ヘルスケア事業プレジデントも務める。

――マスターカードの主要事業は、イシュアー(カード発行会社)に対する決済機能の提供と、消費者向けのブランディングなどだと思う。「マスターカード」ブランドの認知は、100%とは言わないが、かなり高いはず。ブランディングについては何を基準に評価しているのか。

 「ブランドKPI」と「ビジネスKPI」という、2つのKPI(重要業績評価指標)を設定してモニタリングしている。

 ブランドKPIとは、「当社のブランド(MasterCard)について、聞いたことがあるか」「このブランドが好きか」「チャンスがあったら利用するか」「他の人に勧めたいと思うか」などの40項目を(消費者への調査で)で評価するものだ。