農業の6次産業化をリードし、外食業界で注目を集めたエー・ピーカンパニー。居酒屋「塚田農場」の既存店の売り上げが伸び悩むなか、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏を起用し、リブランディングに乗り出した。

(写真:丸毛 透)
(写真:丸毛 透)
米山 久 氏(よねやま・ひさし)
エー・ピーカンパニー社長
1970年、東京都生まれ。不動産業、販売代理店、海外挙式のプロデュース業などを経て、2001年エー・ピーカンパニーを設立、ダーツバーを出店して飲食業に参入。2004年、「みやざき地頭鶏(じとっこ)」の専門居酒屋「わが家」を出店。2006年、宮崎県に自社養鶏場と加工センターを立ち上げる。2011年、自社漁船による定置網漁を開始。現在は「塚田農場」「四十八漁場」など214店舗(直営)を展開

──居酒屋「塚田農場」の立ち上げから今年で12年目。クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏を起用して、2018年3月22日「焼鳥つかだ」の1号店を東京・中目黒にオープンした狙いは何ですか。

米山久社長(以下、米山) 数年前から塚田農場の方向性を見直す時期に来ていると考えていました。自社で生産した宮崎地鶏を専門に提供する居酒屋として、店舗を約200店に増やし、ここまでブランドを確立してきた自負はあります。

 しかし、次の10年を考えて、外食の周辺にも事業を展開していくには、ブランドをもう1段高いレベルに引き上げる必要があります。我々だけでは限界があるため、アパレルやコンビニなど様々な分野のブランディングを手掛けてきた佐藤可士和さんに依頼しました。

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