オバマ政権時代に駐日米国大使を務め、現在は日本とシリコンバレーを結ぶVCファンドの米ジオデシック・キャピタルのパートナー兼共同創業者であるジョン・ルース氏へのインタビュー前編。「シリコンバレーでは失敗とは、学びの経験と同義」と日本の起業家へエールを送る。

 元駐日米国大使のジョン・ルース氏はベンチャーキャピタル(VC)ファンドの米ジオデシック・キャピタルのパートナー兼共同創業者として、シリコンバレーを中心とした米先端テクノロジー企業と日本企業を結びつける役割を果たす。

 同ファンドは2017年、同氏や三菱商事などが3億3500万ドルを集めて活動を開始した。投資先の米企業が日本やアジアへ市場参入する際の支援や、投資家である日本企業がシリコンバレーの先端技術やスタートアップを知るための窓口になることを目指す。

 「新市場を創る人のデジタル戦略メディア」を目指す日経クロストレンドの創刊を前に、シリコンバレーや日本市場の重要性、技術革新について聞いた。

ジョン・ルース氏(John V. Roos)
米ジオデシック・キャピタル(Geodesic Capital)の共同創業者。M&A顧問会社Centerview Partnersのシニアアドバイザー。米セールスフォース・ドットコムおよびソニーの取締役。三菱UFJフィナンシャル・グループのグローバル・アドバイザリーボードに加えて、トヨタ・リサーチ・インスティテュートのアドバイザリーボード議長、The Maureen and Mike Mansfield財団理事も務める。元駐日米国大使(2009~13)。在任中に東日本大震災と福島第一原子力発電所事故が発生。日本の対応を支援する米国の活動を主導した

このコンテンツ・機能は有料会員限定です。

この記事をいいね!する