
川島蓉子「経営トップが磨く“勘と感”」
優れた経営トップの方とおしゃべりしていて、必ず出てくるのは「勘」や「感」が大事だということ。「この人の『勘』や『感』に対する見方を知りたい!」と思った方にお会いして、根掘り葉掘り聞いてみることにしました。そこには、これからの仕事に求められる、新しい物差しがあるに違いないと思ったからです。
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第68回2020.07.31“失敗恐れない”花まる学習会高濱氏 中1からつけ続ける日記教育界で異彩を放つ花まる学習会を率いる高濱正伸代表。最初は赤字続きで試行錯誤の連続だったそうだが、失敗しても落ち込まない理由は中学1年生からつけ続けている日記にあるという。「何に落ち込んでいるかを明確に言語化することで、何かに執着しているだけだと気づいたのです」
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第67回2020.07.17人が成長するための「4つの過程」 花まる学習会・高濱氏の信念新型コロナ感染拡大後の社会では「教育も仕事もより本質に向かい、勘が大切になる」と語る、花まる学習会代表の高濱正伸氏。「(1)経験する、(2)感じる、(3)考える、(4)言語化する、という4つの過程を繰り返すことで、人はどんどん成長していく」と言います。
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第66回2020.07.03博報堂ケトル嶋浩一郎氏「利便性と愛着はイコールではない」「利便性を追求して最適化を図っていくのがデジタルの役割だが、いいことずくめというわけでもない」という博報堂ケトルの嶋浩一郎氏。「人間は合理的で最適化されたものを有用と捉える一方、非合理的で最適化されていないものに魅力を感じる。“コンビニエント=ラブ”ではない」
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第65回2020.06.19“置き配”“Zoom飲み”……言語化で新たな価値観が浸透していくコミュニケーションづくりの達人、博報堂ケトルの嶋浩一郎氏は「 “置き配”や“Zoom飲み”など、新しい価値観がどんどん言語化されている。言語化されると認知が加速され、使われれば使われるほど、その行動が社会に浸透していく」という。
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第64回2020.06.05A.T.カーニー梅澤氏「『地方の裏路地』が街づくりの起点になる」コンサルティングファーム・A.T.カーニー日本法人会長の梅澤高明氏は、「これからの街づくりのキーワードは『オーセンティック』と『ローカル』。その場でしか体験できない本物を求める方向はコロナ後に強まる。それはまた、地域のコミュニティーで支持されているローカルなものでもある」と言います。
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第63回2020.05.22A.T.カーニー梅澤氏「ライブも外食もハイブリッドで進化すべし」コンサルティングファーム・A.T.カーニーの日本法人会長を務める梅澤高明氏は、「コロナ禍の文化活動と関連業界に対しては、短期的な救済策と、中長期の策つまりwithコロナやアフターコロナに向けて事業モデルをどう進化させるかを考えていく必要がある」と言います。
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第62回2020.05.01銀座の超高層ビルを阻止 シャネル日本法人会長の“一計”銀座で高層ビルの計画が持ち上がったとき、シャネル日本法人会長のリシャール・コラス氏は「CHANEL N°5」のボトルを六本木ヒルズの形にし、「もしN°5のスケール感がこうなったら、シャネルの文化は生きていけるのでしょうか」と投げかけたそうです。
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第61回2020.04.10「お客様=取引先は誤解」 百貨店でセルフ什器導入したシャネルシャネル日本法人会長のリシャール・コラス氏は1986年ごろ、「自分で商品を選びたい」という顧客ニーズを満たす化粧品セルフ什器(じゅうき)を百貨店で導入。ショーケースに置くには高すぎるという課題に、「ショーケースを低くしてもらえばいい」と仰天の提案を行った。
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第60回2020.03.27シャネルが百貨店で売り場を広げた“奇策” コラス会長が明かすシャネル日本法人会長のリシャール・コラス氏がシャネルに入ってすぐ手がけたのが、香水売り場を化粧品売り場に切り替えていくこと。今では当たり前となっているブラックとゴールドを主体にシャネルの世界観を表現した売り場はほんの一握りだったという。
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第59回2020.03.06空港内免税店ビジネスが大変化 シャネルの事業責任者が語るシャネル日本法人会長でありながら、本社のトラベル・リテール事業責任者も務めるリシャール・コラス氏。これまで変化がなかった世界の空港内免税店が10年前あたりから大きく変わってきたという。
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第58回2020.02.21「優れた投資家は『自分』を主語にして考える」ひふみ投信・藤野氏「ひふみ投信」を手掛けるレオス・キャピタルワークス社長・最高投資責任者の藤野英人氏は、「自分を主語にして考えられるかどうかが、優れた投資家の資質。出資したお金を回収するのは投資のほんの一部のことで、本来はもっと幅広い概念を持っている」と言います。
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第57回2020.02.07「35歳以下の起業家は明らかにキャラが違う」ひふみ投信・藤野氏「ひふみ投信」を手掛けるレオス・キャピタルワークス社長・最高投資責任者の藤野英人氏は「35歳以下の起業家はその上の世代とは正反対と言っていいくらい異なる価値観を持っている。世の中の何かを変化させること自体にダイナミズムを感じている」と言います。
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第56回2020.01.24「日本は好き嫌いより損得ばかり言っている国」ひふみ投信・藤野氏レオス・キャピタルワークスの藤野英人社長は「仕事は自分が楽しいかどうか、好きかどうかがすごく大事。日本は好き嫌いでものを言うと怒られる風潮がまだまだ根強い。『日本は好き嫌いより損得ばかりを言っている国』だと思う」と言います。
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第55回2020.01.10“ゲコノミクス”が経済を活性化する! ひふみ投信・藤野氏が断言レオス・キャピタルワークス社長・最高投資責任者の藤野英人氏が今ハマっているテーマが、下戸の人たちに向けた市場を開拓する“ゲコノミクス”。「お酒の市場は約3兆円あるが、その10%くらいをゲコノミクスで開拓できれば、3000億円の市場が生まれる」と言います。
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第54回2019.11.29コクヨ黒田社長「カンが働いたら、理由を探して“翻訳”する」コクヨの黒田英邦社長はカンが働いたとき、その理由を探してみんなが分かるストーリーに翻訳するという。「理屈や理論から積み上げ、そこから発想するやり方もあるかもしれません。ただ僕の場合、そういうやり方だと枠組みにとらわれてしまうし、何より楽しくなくなっちゃうんです」
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第53回2019.11.15コクヨ黒田社長「働き方改革は『仕事=楽しい』が大前提」コクヨの黒田英邦社長は働き方改革について、「仕事や働くことをどう捉えるかが大切で、制度はあくまで目的に向かうためのもの。ワークとライフのどういうバランスがいいのかはずっと考えているが、やっぱり『仕事が楽しい』が大前提だと思う」と言います。
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第52回2019.11.01コクヨ社長が実践「“わざとらしく”社員を巻き込む」「マーケティング調査だけを基にしたものづくりでは意味がない。自分がどうしたいのか、そこを突き詰めてほしい」とコクヨの黒田英邦社長。その意識を持ってもらうために、あえて“わざとらしく”行動しているそうです。
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第51回2019.10.18コクヨの若き社長が実践する「“自分事”社員を増やす方法」コクヨの黒田英邦社長は新しいことを始めるとき、「僕が『やりたい』と言ってしまうと、社員が『どうぞ』となってしまうので、それは避けるようにしている。僕の仕事は、会社をもっといい方向に導いたり、背中を押したりしていくこと」と言います。
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第50回2019.10.04ソニー長谷川氏「今後はターゲットを絞ったものづくりも視野に」大量生産・大量消費からサステナビリティーの時代に変わりつつあるなか、ソニーはどこに向かうのか。ソニーデザイン部門トップの長谷川豊氏は「ある程度ターゲットを絞った商品を、必要とされる数量で作っていく。そこを視野に入れる必要がある」と言う。
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第49回2019.09.12ソニーデザインの独自活動「デザインビジョン」「SHINGI」の中身ソニーのデザイン部門が実践する、デザイナーが独自のテーマでリサーチし、デザインや言語に落とし込む「デザインビジョン」と、デザイナー同士で毎週行う「SINGI」とは?
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第48回2019.08.30ソニーデザイン部門トップが語る「ロボットと人とのつながり方」「共生するロボティクス」をテーマにしたミラノデザインウィーク2019の展示について、ソニークリエイティブセンターの長谷川豊センター長は「ロボットだからと無理して擬人化する必要はなく、しぐさや動きによって人とのつながり方をデザインすることが大事だと分かった」という。
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第47回2019.08.09ソニーデザイン部門トップが明かす「ソニーのデザイナーの役割」ソニーのデザイン部門を指揮する長谷川豊氏は「うちのデザイナーが担う役割は、ソニーが持っている技術をどのように編集して翻訳するかということ。どの技術をどのように盛り込み、それをユーザーにどう翻訳して伝えていくか」と言います。
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第46回2019.07.19ストライプ石川社長「アイデアは“変人”との対話から生まれる」ストライプインターナショナルの石川康晴社長は変わった人と話すのが大好きだという。「異業種の人たちと会って、自分が面白いと感じたことをやってみる。それを重ねてきただけ」。
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第45回2019.07.05ストライプ社長「オムニチャネル利用客の年間購入金額は5倍」アパレル大手、ストライプインターナショナルの石川康晴社長は「リアル店舗あるいはECだけで買っている人に比べて両方で買っている人の年間購入金額は5倍。オムニチャネルには大きな市場がある」という。
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第44回2019.06.21ストライプ石川社長が語る“オムニチャネルの誤った解釈”とは?衣料大手ストライプインターナショナルの石川康晴社長は「リアルな場における体験があってこそ、ECでの購入につながっていく。リテールをどうエンターテインメント化するかは、アパレル企業が真剣に取り組んでいかなければならない課題」と断言する。
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第43回2019.06.07衣料大手ストライプ石川社長の大胆AI策 値引き減らし廃棄ゼロへ衣料大手ストライプインターナショナルの石川康晴社長が、ファッション業界が長年にわたって抱えてきた大量生産や値引き、廃棄問題などについて抜本的にメスを入れることを発表し、大きな注目を集めた。その真意とは?
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第42回2019.05.24社長が明かす ピエール・エルメ新店舗の名前がカタカナの理由ピエール・エルメ・パリが2018年秋にオープンした「Made in ピエール・エルメ 丸の内」。菓子以外の食料品や雑貨も扱う新店舗は、なぜフランス発の菓子ブランドなのに名前がカタカナなのか。その深い理由を、日本代表を務めるリシャール・ルデュ氏が明かした。
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第41回2019.05.10ピエール・エルメはなぜ異色コラボに注力? 携帯電話やクルマもファッションのラグジュアリーブランドのやり方を参考にし、スイーツ界のトップブランドにまで成長した「ピエール・エルメ・パリ」。同ブランドが携帯電話やクルマまで、異色のコラボに取り組むのは新しい発想につながるからだという。
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第40回2019.04.12ピエール・エルメの成功は日本から 高級感演出する驚きの戦略マカロンをはじめとするお菓子だけでなく、パッケージやショップの造りもモダンでおしゃれなブランドとして高い評価を得ている「ピエール・エルメ・パリ」。意外にも最初の店はフランスではなく、日本のホテルニューオータニでした。
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第39回2019.03.29「30年先を“見える化”する」を当たり前にやるのが経営だエキナカ「エキュート」やルミネの新業態「ニュウマン」など駅をベースにした商業空間の新しい形を次々に仕掛けてきたルミネの新井良亮相談役は常に30年くらい先を見ようと努力している。「『見えないから見えるようにする』のがビジネスで、それを当たり前のようにやるのが経営」と言う。
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第38回2019.03.15ルミネがジャカルタでセレクト店に挑戦 「失敗したっていい」ルミネのアジア出店について、仕掛け人の新井良亮相談役が明かす第3回。2018年にオープンしたルミネジャカルタには常駐の社員を置かず、日本の海外事業部の社員が体当たりでやっているという。
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第37回2019.03.01シンガポールのルミネが現地客に好評 「中間層」に大きな可能性ルミネは2017年11月にシンガポールに出店。その裏側を仕掛け人であるルミネの新井良亮相談役が明かす。日本の社員を2年間現地に住まわせ、富裕層と大衆層の間にある「中間層」のマーケットに大きな可能性があると分かった。
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第36回2019.02.15ルミネが今アジアに出店した決断の裏側 新井相談役が明かす2017年と18年、ルミネはシンガポールとジャカルタに相次いで出店した。なぜ今アジアに進出するのか。その裏には仕掛人である新井良亮相談役の大きな危機感があった。
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第35回2019.02.01ファクトリエ社長「やるリスクよりやらないリスクのほうが怖い」日本各地のアパレル工場と一緒にものづくりに取り組んで販売する「ファクトリエ」代表の山田敏夫氏。「メイド・イン・ジャパンの良さを伝えていくことはものすごく大事なことだが、正義を押し付けてはいけない」という。
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第34回2019.01.18「汚れにくい白デニム」開発の舞台裏 地方工場の技術をブランドにメイドインジャパンの工場直結ブランド「ファクトリエ」から生まれたヒット商品「児島のずっときれいなコットンパンツ」。その開発の背景には工場の独自技術のブランディングという大きな目標があった。
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第33回2018.12.21地方でのものづくりでは「ぼったくる」ことが大事工場と一緒にモノ作りに取り組んで販売するメイドインジャパンの工場直結ブランド「ファクトリエ」を運営している山田敏夫氏は「ファッションにおける“第三の購入軸”を作りたい」と野望を語る。
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第32回2018.12.07虎屋社長「重要な決断の“ひらめき”には根拠がある」虎屋の黒川社長は「今現在価値があると思うものが、一年先にはどれだけ価値があるか分からない。そう考えると、変えていけないものは、何もないように思う」と言います。
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第31回2018.11.22虎屋社長、反対を押し切って店内に「自販機」を設置した真意虎屋の黒川光博社長は新装オープンした「とらや 赤坂店」で数々の実験的な試みを行っている。なかでもユニークなのが、羊羹(ようかん)の自動販売機を設置したこと。なぜ社内の大反対を押し切って設置に踏み切ったのか。そこには、黒川社長の接客に対する深い考えがあった。
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第30回2018.11.01虎屋黒川社長「『伝統と革新』という言葉を使わなくなりました」虎屋17代目の黒川光博社長に、とらや 赤坂店のリニューアルにまつわるエピソードから、老舗企業として変えることと変えないことの判断、どのように伝統の技を磨き続けているかなどを聞きました。
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第29回2018.10.18虎屋社長決断の裏側 とらや赤坂店の高層ビル化計画を低層に変更2018年10月1日にリニューアルオープンした「とらや 赤坂店」は木をふんだんに使った低層の建物だが、実は最初は10階建ての高層ビルを建てる予定だったという。大胆な変更を決断した裏側とは?