
ヒットアラート
未来のヒットをいち早く見いだす。新商品の発表会や発売後の初動、新ジャンルの商品などが複数台頭・乱立した時点で記者の評価、製品比較などから探る。
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2021.04.11世古口凌 オーディションでつかんだ想定外の「戦隊」デビュースーパー戦隊シリーズの第45作目として、2021年3月に放送開始した「機界戦隊ゼンカイジャー」(テレビ朝日系)。戦隊が「人間1人とロボット4人」で構成されるなど異例尽くしの作品だが、4月11日放送の第6話で新たに登場した主人公のライバルとなる役も、当初の想定には無いオーディションから生まれたものだった。そのキャラクターを生み出すきっかけとなった俳優が、2.5次元ミュージカル出身の世古口凌だ。
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2021.04.05初の栄養強化カップヌードル誕生 たんぱく質は麺・具材に“隠す”カップヌードルにも、ついにプロテインブームが到来した。日清食品が新発売した「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」が押し出すのは、15グラムのたんぱく質だ。開発の最大の難所は、伝統的な味を守りつつ、たんぱく質をどこにどれだけ“隠す”かの振り分けだった。「ゴールはカップヌードル」。即席麺史上初めての挑戦が始まった。
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2021.04.02ミニストップの“にんにく推し”菓子 生活の変化がヒット後押しミニストップで発売中の、にんにくを全面に押し出したスナック菓子が好調だ。コロナ禍での生活スタイルや働き方の変化で、今までに考えられなかったにんにく需要が到来。あえて酒に合う濃い味付けにしたことで、特に30~40代男性の心をつかんだ。
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2021.04.01タグを付けなくても置き忘れを防止する「MAMORIO Inside」の狙い忘れ物通知サービス「MAMORIO」が転換期を迎えている。2021年1月に、スマートタグ「MAMORIO」の機能をソフトウエアとして内蔵したパソコン「MAMORIO PC」を発売。スマートタグ市場の拡大を見越し、無料サービスや“タグ無し”デバイスで新規ユーザーの獲得を目指す。
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2021.03.30雑貨店「3COINS」が食品に本腰 “映え”で拡散、併せ買い狙う中心価格が300円の雑貨店「3COINS」は、実は3カ月前から食品シリーズ「ごはんもん」の取り扱いを始めている。キッチン雑貨などとの併せ買いや、ついで買いを狙った新たな挑戦だ。ターゲット層を冷静に見極め、あえてコロナ禍にスタートしたビジネスの芽が出始めている。人気商品の顔ぶれから、売れるキーワードが見えてきた。
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2021.03.25ファミマおにぎり「ごちむすび」がヒット 棚映えで4000万個突破ファミリーマートが2020年10月に発売した贅沢おむすびシリーズ「ごちむすび」が販売累計4000万個を突破し、爆発的にヒットしている。通常の1.5~2倍の価格帯のおにぎりは以前からあったが、消費者の目にとまりやすくしたことで一気にブレーク。高級路線のおにぎりにはセブン-イレブンやローソンも力を入れており、競争が熱くなっている。
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2021.03.24ゼブラ「ブレン」新作はブレない多機能ペン シャーボ魂受け継ぐ2018年にゼブラが発売し、瞬く間にヒットした“ペン先がブレないボールペン”「ブレン」。21年2月に発売した多機能タイプの「ブレン2+S」は、黒と赤のボールペンにシャープペンシルも内蔵。新規設計されたシャープユニットにはシャーボ由来の技術も使われたという。
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2021.03.23キリン新クラフトビールの挑戦 “矛盾”をクリアした驚きの製法大手ビールメーカーによるクラフトビール事業発足から約10年。クラフトビールの製造・開発や、東京・代官山などの直営店「スプリングバレーブルワリー」を展開してきたキリンビールが、新たなクラフトビール缶商品の全国流通に乗り出した。その狙いや開発秘話、味わいに迫った。
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2021.03.23ドンキの規格外スニーカー 8000円台の“ちょい高”でも売れる!?ディスカウントストア大手のドン・キホーテが、自社ブランドからランニングシューズ「ファールラン」を発売した。ドンキにしてはやや高い8000円台の価格設定だが、規格外の超厚底かつ高い機能性を打ち出し、初回生産分が無くなりつつある。ナイキの人気シリーズ「ヴェイパーフライ」に、コスパで勝負を挑む。
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2021.03.19「ガリガリ君」40周年 人気・不人気味ランキングで見る挑戦と失敗2021年で発売40周年を迎える、赤城乳業のアイス「ガリガリ君」。長く愛される定番のソーダ味の他に、150種類を超える味が誕生してきた。数々の成功の裏には、時に失敗もある。赤城乳業にこれまでの売り上げ「ベスト5」「ワースト5」を聞いた上で、その理由を分析してもらった。
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2021.03.18USJ「スーパー・ニンテンドー・ワールド」開業 前代未聞の仕掛け2度の延期を経て2021年3月18日に開業した、USJ「スーパー・ニンテンドー・ワールド」をいち早くリポート。USJ史上最高額となる600億円超を投じて開発した、「世界初の任天堂エリア」の実力とは。USJの年間パスポートを持つライターが、その仕掛けの狙いを探る。
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2021.03.11ファミマ「幕の内弁当風おかず」 ごはん無し弁当が巣ごもりにマッチ幕の内弁当なのにごはんが入っていない――。そんな衝撃の「幕の内弁当風おかず(ごはん無し)」を2021年3月9日、ファミリーマートが発売した。ごはんは家にあるから、おかずだけ入っているほうが都合がいい。在宅勤務需要も相まって、新習慣の弁当がヒットを呼び寄せた。
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2021.03.10セブン、ファミマで「メロンパン競争」 温度で変わる食感がカギセブン-イレブンとファミリーマートのアイスケースの中にあるのはメロンパン。冷やして食べる「冷たく食べるメロンパン」と「メロンパンアイス」だ。ローソンの「じゅわバタメロンパン」も加え、コンビニ大手3社から注目商品が同時に登場した。食感の変化やバター風味をウリにした、“コンビニメロンパン競争”が過熱しそうだ。
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2021.03.08立てられるビジネスリュック コクヨ「STAND BACKPACK」の実力スタンド部分を引き出すと、すっと立てられるユニークなビジネス用バックパック。チャックを開ければ様々な仕事道具を分けて入れられる。テレワークやモバイルシーンで、まるでデスクの引き出しのように使える「STAND BACKPACK」(コクヨ)の開発背景とその実力を探った。
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2021.03.05ドコモ「ahamo」、LINEMO値下げでプラン選びに異変 最安比較NTTドコモが2021年3月にスタートするスマホ新料金プラン「ahamo」の月額を2700円(税別)に引き下げると発表。対抗するソフトバンクの「LINEMO」も通話無料オプションで1年間の値下げを提示し、大手キャリアがしのぎを削る20GBプランの競争はさらに激化。横並びかに見えた料金やサービス内容に結構な差が見えてきた。
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2021.03.05音声をAIでテキスト化 「AutoMemo」は仕事にどこまで使えるか話した言葉がAI(人工知能)でテキストに自動変換される“AIボイスレコーダー”こと「AutoMemo(オートメモ)」(ソースネクスト)。会議や打ち合わせの議事録としてどれほど使えるのか。実際に試してみた。
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2021.03.04若者は緑茶より麦茶? コカ・コーラ新顔「やかんの麦茶」の勝算夏の商品という麦茶のイメージを覆し、通年で訴求する新しい麦茶ブランドが登場する。日本コカ・コーラは2021年4月26日から「やかんの麦茶from一(はじめ)」を全国で発売する。同社が麦茶ブランドに初めて本格的に取り組み、ターゲットは20~40代と、特に若者を狙う。圧倒的なシェアを持つ伊藤園の「健康ミネラル麦茶」の牙城を崩そうと、本気の一手を打つ。
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2021.02.26驚きの900Kcal超 コンビニで「串カツ田中弁当」が売れるワケローソンは2021年2月16日、居酒屋チェーンの「串カツ田中」が監修した5商品を全国の店舗で発売した。特製タレを使った「カツ盛合せ弁当」に、人気メニューを再現した「田中のおにぎり」など、午前中に売り切れる店も出た。ブランド化や大容量化など、コロナ禍ならではのコンビニ弁当の今を追った。
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2021.02.25「1本満足バー プロテイン」が再ブレーク 女性をつかんだ戦略アサヒグループ食品が販売する「1本満足バー プロテイン」が、コロナ禍に売り上げを伸ばした。巣ごもり時間の増加で自宅トレーニングをする人が増えたのが一因だが、女性の心をつかんだ新フレーバーが数字を底上げした。“筋トレ勢”に重宝されるお手軽食品が、新たなファン層を取り込み始めた。
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2021.02.19レトルトカレー空白地帯を撃つ ハウス「夜遅カレー」の新しさレトルトカレーをカップに入れられないか――。そんな小さいようで大きな挑戦に約3年を費やし、ついに商品化を果たしたのが、ハウス食品が2021年2月8日に発売した「やさしく夜遅カレー」だ。加熱・加圧しても壊れないカップ選びと、カレーらしい中身の両立という課題をクリア。レトルトカレーの“空白地帯”である20~30代女性を狙い撃ちする。
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2021.02.12村上春樹が有料オンラインライブ プロデューサーが語る実現の経緯2021年2月14日に、作家・村上春樹氏が初の有料オンライン配信イベントに挑む。題して「TOKYO FM開局50周年記念 村上春樹 Produce 『MURAKAMI JAM~いけないボサノヴァ Blame it on the Bossa Nova~』」。TOKYO FM他全国38局で放送される、村上氏がDJを務めるラジオ番組「村上RADIO」の番組イベントだが、ラジオ局で有料オンライン配信ライブを行うのはまれなことだ。実現までの経緯や思いを、TOKYO FMの名プロデューサーに聞いた。
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2021.02.12バレンタインチョコは攻めて売る 声優、地方店、ネット対応……バレンタインデー目前。コロナ禍で初のバレンタイン商戦では、各百貨店の“今だからこそ”の攻めの戦略が、売り上げを底上げしている。コロナの長期化を見越して準備したオンライン対応に加え、三越伊勢丹は人気声優の甘い声でチョコの魅力を伝え、京王百貨店は地方の有力店を積極的に誘致して差別化を図った。
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2021.02.09吉本興業が狂言界のホープ・野村太一郎とタッグ 狙いは?吉本興業は新たに、狂言界のホープとして期待される野村太一郎の活動をサポートする。2020年に公演した新作能「白雪姫」の成功により、互いの強みを生かす絶好のパートナーとなった。去る者がいれば、来る者もいる。手を組む両者の意中とは。
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2021.02.09クラフトビールに異変 「国産ホップ」に人気が集まり始めたワケクラフトビールの世界で、ブルワリーの近くで栽培した国産ホップを使用するビールが人気を集め始めている。ホップの一大生産地である岩手県の遠野市では、ガイド付きのツアーを開催する「遠野ビアツーリズム」を実施。ビールを中心とする町おこしが広がり、ホップシロップやビールのつまみになる野菜の生産も拡大する。
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2021.02.05数カ月待ちのAI学習「アタマプラス」 実は共通テストに強い?AI(人工知能)を使った学習教材を開発するatama plus(アタマプラス、東京・品川)が、入試改革に乗り出す。駿台と「共通テスト」のオンライン模試を成功させたノウハウを生かし、立命館のオンライン入試の開発を進める。代表取締役の稲田大輔氏は、「AIを使った学習は共通テスト対策に実は向いている」と話す。その真意を聞いた。
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2021.02.01バレンタイン通販が高島屋で3倍 「非接触」チョコの新トレンド高島屋オンラインストアでは2021年1月、バレンタインチョコが前年の3倍ペースで売れている。ステイホーム、テレワークの時代にチョコのプレゼント需要は減りそうなものだが、なぜ売り上げが増えたのか。それは近年強まっている“自分用チョコ”のトレンドに、コロナ禍が拍車をかけたためだ。新しい生活様式に合わせた 「非接触」チョコによる、かつてないバレンタインがやってきた。
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2021.01.22N高はなぜ伸びる? 日本一生徒数を集めるネットの高校の秘策学校法人角川ドワンゴ学園 が運営する「N高等学校」が今、存在感を示している。20年に5565人が入学し、開校から5年で生徒数は1万5000人を超えて日本一のマンモス校に。授業で使用する学習アプリ「N予備校」を一般向けに開放したことでも注目を集めた。N高が伸びる理由を奥平博一校長に聞いた。
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2021.01.18リコー「THETA」の系譜を引くペン型全天球カメラ、「IQUI」の実力リコーの人気製品「THETA(シータ)」の“生みの親”がベンチャー企業ベクノス(横浜市)を立ち上げ、新たな全天球カメラ「IQUI(イクイ)」を開発。“究極のシンプル”を目指したというペン型デバイスの狙いを探った。
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2020.12.23ネスレとファンケルが協働 粉末スムージーのサブスク「ネスキーノ」食品大手ネスレ日本(神戸市)と健康食品大手ファンケルは2020年12月17日、「スーパーフード」の入ったスムージーを手軽に作れる「nesQino (ネスキーノ)」を日本で発売した。サブスクモデルで初回購入のハードルを下げ、日本の30~40代女性へのターゲット拡大を目指す。
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2020.12.17進化系「骨伝導」ヘッドセットが好発進 ビデオ会議用の決定版に2020年に急激な成長を遂げた「骨伝導ヘッドホン」の主要メーカーである米AfterShokzから、テレワーク向けのヘッドセット「OpenComm」が20年12月14日に登場した。2020年10~11月に実施したクラウドファンディングでは、約40日間で8200万円以上の支援総額を獲得。その人気の秘密をAV評論家の折原氏一也氏が探った。
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2020.12.11発売後すぐ完売 敷島製パンが30匹のコオロギ入り菓子を出した狙い「Pasco」ブランドで知られる敷島製パン(名古屋市)は2020年12月1日、オンラインショップ限定でコオロギパウダーを使用したフィナンシェとバゲットを販売した。開始と同時に注文が入り始め、翌日には売り切れたという。フィナンシェは、コオロギ10匹分と30匹分のパウダーが入った2段階に分かれる。その狙いを聞いた。
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2020.12.02イケアの都市型店舗が渋谷に誕生 若者層にサステナ生活を提案スウェーデンの家具最大手イケア・ジャパン(千葉県船橋市)は2020年11月30日、東京・渋谷センター街に都市型店舗「IKEA渋谷」をオープンした。地球環境や健康に配慮した「サステナブル」な商品を前面に押し出し、コンパクトな家具や子供用の玩具などを取りそろえ、主に都市のワンルームマンションに住む若者などをターゲットにした。
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2020.10.15「刀剣乱舞」の刀剣に会いたい ファンで美術館が長蛇の列にモノ消費から「コト消費」へと消費トレンドが移行していく象徴が刀剣乱舞でもある。なぜなら、刀剣乱舞には体験できる要素が多かったからだ。ゲームに出てくる刀剣男士の由来である本物の刀剣を見に行きたいという人が動き、全国の美術館の展覧会で行列ができた。
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2020.10.15「刀剣乱舞」が社会的ブームに 美術界も変えたコンテンツ戦略PCブラウザー&スマホアプリゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』が、今年1月に5周年を迎えた。PCブラウザー版は登録者200万人、スマホアプリ版は累計550万ダウンロードを突破した大人気ゲームだが、刀剣乱舞の影響力はそれだけにとどまらない。数多くのメディアミックス展開に成功し、美術界にも刀剣ブームを巻き起こした刀剣乱舞の次の挑戦を聞いた。
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2020.10.06アシックスのランナー専用マスクは抽選申し込みが殺到 次に出すマスクは?ランナーが屋外を走るときに、気になるのはマスクだ。マスクをして走ると息苦しくなってしまうが、マスクなしでは、路上で擦れ違う人の目も気になる。そんな悩みを解消するべく、アシックスがランナー専用のマスクを開発。抽選販売に多くのランナーが申し込んだ。この後に出す新マスクを紹介する。
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2020.10.05失敗なし? スマートお茶抽出機teploティーポットの実力2015年創業のスタートアップ企業が「お茶のパーソナライズ」というユニークな事業を8月末からスタートさせている。第1弾のお茶抽出機「teploティーポット」は4日間で初回出荷を売り切るなど、出足は順調。製品レビューをするとともに、開発元のLOAD&ROADにビジネス戦略を聞いた。
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2020.09.3050万個売れたウエアラブルメモ「wemo」 2つの新シリーズの狙い腕に巻き付けられる特殊加工のバンドに書き込むウェアラブルメモなど、「メモを取る」という作業を進化させる商品を続々と開発する「wemo」シリーズが好評のコスモテック(東京・立川)とkenma(東京・新宿)が、ラインアップをさらに拡充し、シリーズ全体としてヒット商品に成長する兆しを見せている。
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2020.09.25前代未聞! 『FGO』が47都道府県の新聞広告を作った狙い 後編スマホゲームの『Fate/Grand Order』が5周年を機に仕掛けたのは、47都道府県それぞれ違うイラストを使った、地方新聞の全面広告だった。新聞社が「過去これほどの問い合わせがあったことはない」と驚いた反響とはどんなものだったか。また、『FGO』が仕掛けた他の5周年の取り組みもレポートする。
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2020.09.24OPPOの「打倒ファーウェイ」戦略 日本のケータイ市場を熟知指原莉乃、木梨憲武を起用したCMで一気に知名度が上がったスマホメーカー、OPPO。「打倒ファーウェイの決定打」として放った「OPPO Reno3 A」は3万円台というコスパの良さが特徴だ。KDDIとソフトバンクが5Gスマホとして採用したこともあり、今後普及が進む可能性が高い。
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2020.09.24前代未聞!『FGO』が47都道府県の新聞広告を作った狙い 前編5周年を迎えた人気スマートフォンゲーム『Fate/GrandOrder(以下FGO)』が仕掛けたのは、なんと47都道府県の地方新聞の30段広告。20代の若者が中心のゲームにおいて、新聞広告を使った狙いとその驚くべき効果とは。