シャープのホットクックが切り開いた「かくはん機能付き電気調理鍋」の分野に、パナソニックが「オートクッカー ビストロ」を投入。実勢価格9万7900円(税込み)と安くはないが、電気圧力鍋とかき混ぜ機能がどんな“化学反応”を起こすのか。実機で検証した。
パナソニックが2023年2月に発売した「オートクッカー ビストロ NF-AC1000」(実勢価格9万7900円・税込み)は、業界で初めて「自動かき混ぜ」と「圧力調理」を両立させた電気調理鍋だ。
かき混ぜられる電気調理鍋としては、シャープが15年11月に発売した「ヘルシオ ホットクック」シリーズが一足先に支持を得ている。近年は21年12月発売のハイアールジャパンセールス「ホットデリ」や、22年9月発売のアイリスオーヤマ「シェフドラム」など、様々な「かき混ぜられる調理鍋」が発売されている。これらは、最長15時間程度の予約調理機能があり、調理中に鍋を見張る必要がない「ほったらかし調理」ができるのが売り。例えば朝に仕込みをして予約開始をすれば、夜にはできたてを食べられる。しかし、圧力調理ができる製品はこれまでなかった。
一方、様々な煮込み料理が短時間でできる電気圧力鍋も、既に定番家電の一つ。15年11月に初代モデルを発売してからロングセラーとなっているシロカの「おうちシェフ」シリーズを中心に、1万円台から購入できる電気圧力鍋が市場で存在感を見せている。
今回満を持して登場したパナソニックのオートクッカー ビストロは、「かき混ぜ」と「圧力調理」を両立したという点で画期的だ。
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