パナソニックが2021年11月に発売した「ななめドラム洗濯乾燥機」シリーズの上位モデルが好調だ。人気の要因はおしゃれ着洗剤にも対応した「トリプル自動投入」機能で、洗濯物に合わせて洗剤を切り替えるひと手間を削れる。こうした家事の手間を省く新機能を豊富に備え、30~40代の共働き世代を中心に支持を得ている。

2021年11月に発売したパナソニックの「ななめドラム洗濯乾燥機」の最上位モデル「NA-LX129A」。設計を一から見直すなど、“名もなき家事”の手間を省く機能を豊富に備える(写真/パナソニック提供)
21年11月に発売したパナソニックの「ななめドラム洗濯乾燥機」の最上位モデル「NA-LX129A」。設計を一から見直すなど、家事の手間を省く機能を豊富に備える(写真/パナソニック提供)

 パナソニックは2021年11月、「ななめドラム洗濯乾燥機」シリーズ4機種を8年ぶりにフルモデルチェンジした。特に最上位の「NA-LX129A」(実勢価格32万8680円、税込み、以下同)は、「洗濯物に合わせて洗剤を切り替える」「たまったゴミを取る」など、はっきり名前が付けられないほど細かい“名もなき家事”の手間を省く新機能を豊富に備え、人気を博している。

 パナソニックのランドリー・クリーナー事業部 国内マーケティング部の堀田亜希子氏は「新しい生活様式が定着して洗濯の回数・量が増えているという調査結果もあり、少しでも手間を省きたいというニーズが高まっている。そこで時間に追われがちな30~40代の共働き世帯を主なターゲットとして製品を開発した」と狙いを語る。

 ハード面での大きな変化は、本体サイズを従来機種と同程度の幅639×奥行き722×高さ1060ミリメートルに抑えつつ、洗濯容量を11キログラムから12キログラムに増やしたこと。一方、洗濯槽が大きくなると騒音が気になるが、低振動設計により回転時の揺れや床への振動の伝わりを抑制し、低騒音を実現した。従来機種でも洗剤液から泡を生成して衣類への浸透力を高めていたが、今回は「泡生成ボックス」や「高浸透バブルシャワー」も備えるなど、洗浄力強化にも取り組んだ。

 最大の特徴は、液体洗剤と柔軟剤を自動で投入する「自動投入」機能を進化させた「トリプル自動投入」機能。おしゃれ着用洗剤のタンクを追加し、ウールやシルクといった普段着とは別のデリケートな衣類を洗う際に、洗剤の計量や投入をする手間を省いた。NA-LX129Aと「NA-LX127A」(27万8190円)の上位2機種だけに搭載され、トリプル自動投入機能を目当てに“指名買い”する人も少なくないという。両機種の売り上げは好調で、「発売直後から2~3カ月待ちという状況が続く店舗もあり、消費者からの期待は予想以上だった」(堀田氏)。

 フルモデルチェンジに当たって参考にしたのが、自動投入機能を利用するユーザーの声。自動投入機能は、17年にパナソニックが他社に先駆けて搭載し、今ではドラム式だけではなくタテ型洗濯機まで幅広い機種に広がり人気を博す。堀田氏は「ここ数年、パナソニックの購入者が一番魅力に感じているのが、この自動投入機能だった」と明かす。

 自動投入は便利な一方、購入者の約6割が「他の洗剤も使用したい」という声を上げ、その中の約3割がおしゃれ着用洗剤を要望していた。そこで、おしゃれ着用洗剤用タンクの追加を前提として設計がなされた。一から設計を見直したため、ニーズの洗い出しから含めると、完成までに3年の月日がかかるほど大きな変革だった。

製品上部のデッドスペースを有効活用し、タンクの格納スペースがドラムの弧に沿った階段配置になっている。こうした変更を積み重ね、洗濯槽の大型化に成功
製品上部のデッドスペースを有効活用し、タンクの格納スペースがドラムの弧に沿った階段配置になっている。こうした変更を積み重ね、洗濯槽の大型化に成功
タンクは使い勝手が向上。色分けされて判別しやすく、上部の取っ手は取り出しやすさにこだわった
タンクは使い勝手が向上。色分けされて判別しやすく、上部の取っ手は取り出しやすさにこだわった
タンクの容量は従来機種より拡大し、液体洗剤1100ミリリットル、柔軟剤890ミリリットル、おしゃれ着洗剤730ミリリットル。市販の詰め替え用パウチがおおよそ1個まるまる入るのも便利だ
タンクの容量は従来機種より拡大し、液体洗剤1010ミリリットル、柔軟剤890ミリリットル、おしゃれ着洗剤730ミリリットル。市販の詰め替え用パウチの中身がおおよそ1個まるまる入るのも便利だ

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