ネットからコンビニの商品を注文すると、自律走行型ロボットが入り口まで届けてくれる――。セブン-イレブン・ジャパンは、そんなサービスに向けた実証実験を本格的にスタートする。エレベーターを利用した配達も可能になり、物流拠点から届け先までのラストワンマイルの主役を探す競争が激しさを増す。

 セブン-イレブン・ジャパンは2021年4月21日から、自律走行型ロボット「RICE」を使用した配送実験を本格的に始めると発表した。東京都内にあるソフトバンク本社が入居する40階建てのビルにおいて、34階のセブン-イレブンの店舗から、ネット経由で注文した人のところに商品をいかにスムーズに配達できるか、実用化に向けた検証を行う。

 RICEは自律走行型のロボットで、重さ10キログラムまでの商品を搭載して運ぶことができる。人と協働することを前提に設計され、前方に付いたセンサーを使って人や障害物との衝突を避けたり、ビルのエレベーターと連動して他のフロアに荷物を届けたりといったことが可能だ。香港のRice Robotics社が開発し、ソフトバンクの子会社であるアスラテック(東京・千代田)が日本での代理店を務める。

 セブン-イレブン・ジャパンによると、「実証実験の狙いは店舗の省人化より、ラストワンマイルの配送手段にある」。ロボットやドローンなどの配送手段を検討する中で、エレベーターと連動できるRICEはオフィス向けにうってつけの存在だった。

 実際に届くまでの流れをまとめてみた。

 まず注文者は、セブン-イレブンの商品を自宅や職場に届けるサービス「セブン-イレブン ネットコンビニ」を使用し、パソコンやスマホで商品と届け先(実験中はフロアの各入り口に番号を付与)を指定する。料金は登録したクレジットカードで決済される。