美術品の色をそのまま表現できる、質の高い光が特徴の照明「SALIOT」。美術館やホテルなど、様々な現場で重宝されている。それを開発したミネベアミツミが、初めて一般向けの照明機器「SALIOT pico」を世に送り出した。美術品向けで培った技術を家庭用のテーブルライトに持ち込んだため、その性能は高い。
全国の美術館やホテルなどで使われている「SALIOT(サリオ)」という照明機器がある。美術品の色をそのまま表現できる質の高い光を、タブレットなどから自在にコントロールできるサリオは、設置後に実際の光を見ながら調整できる。コンパクトで設置が簡単ということもあって、様々な現場で重宝されているのだ。
そのサリオを開発したミネベアミツミが、初めてコンシューマー向けの照明機器を世に送り出した。それが「SALIOT pico(サリオピコ)」だ。美術品向けのサリオで培った技術を、家庭用のテーブルライトに持ち込んだため、その性能は高い。何といっても、太陽の下で見た色を100としたとき、その色の再現度(演色性という)を示すRa値が97。つまり、ほとんど太陽光と変わらない。
筆者は、このサリオピコをデスクライトとして使っていて、光が従来のLEDライトとは明らかに違うのが分かる。色温度自体は白熱電球の色に寄せているため、やや黄色い光なのに、その下に置いた白い紙は真っ白に見えるのだ。そして白は白く、黒は黒くとそのままに見えるためか、文字などがとても見やすく、仕事の効率も上がった印象を受ける。
そこで、サリオピコの開発に当たったミネベアミツミ照明製品等新商品企画室室長の上野毅氏に、光の質について尋ねた。すると、「サリオピコはスポットライト型で、照射範囲や光量を細かく調整できるため、適切な位置に適切な明るさの光を照らせているのだと思います」とのことだった。
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