セブン-イレブンとファミリーマートのアイスケースの中にあるのはメロンパン。冷やして食べる「冷たく食べるメロンパン」と「メロンパンアイス」だ。ローソンの「じゅわバタメロンパン」も加え、コンビニ大手3社から注目商品が同時に登場した。食感の変化やバター風味をウリにした、“コンビニメロンパン競争”が過熱しそうだ。

 2021年3月2日、セブン-イレブンとファミリーマートがそれぞれ発売したのが、菓子パンを冷やして食べるという新発想の商品だ。セブン-イレブンは「冷たく食べるメロンパン」(税込み213円)を新開発。ビスケットのようなサクッとした食感のメロンパンに、ミルクホイップクリームが入っている。若い男性を中心にいきなりヒットしているという。

冷たく食べるメロンパンのパッケージ。右下に「要冷凍(-18度以下)」の注意書きがある
冷たく食べるメロンパンのパッケージ。右下に「要冷凍(-18度以下)」の注意書きがある
見た目は普通のメロンパン。直径約11センチメートル、重さ94グラム。347キロカロリーは一般的なメロンパンと同程度
見た目は普通のメロンパン。直径約11センチメートル、重さ94グラム。347キロカロリーは一般的なメロンパンと同程度

 ユニークなのが、温度によって食感や風味が3段階に変わる新感覚スイーツに仕上げた点だ。セブン-イレブン・ジャパンは、「温度の変化を想定した商品はパンのカテゴリーで初めて。自宅で過ごす時間が増えている中、家でいろんな味わい方ができる商品に仕上げた」と狙いを話す。

 実際に「冷凍」、室内で約1時間自然解凍した「常温」、電子レンジの500ワットで20秒間温めた「加熱」の3つの状態で、それぞれの生地とミルクホイップクリームの様子を見てみた。

この記事は会員限定(無料)です。

有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
  • ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
  • ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
  • ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
  • ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
ほか、使えるサービスが盛りだくさんです。<有料会員の詳細はこちら>
1
この記事をいいね!する

日経トレンディ6月号

【最新号のご案内】日経トレンディ 2023年6月号
【巻頭特集】10大トレンド予測
【第2特集】2023年上半期ヒット大賞&下半期ブレイク予測
【第3特集】公共料金の裏ワザ
【SPECIAL】影山優佳インタビュー
発行・発売日:2023年5月2日
特別定価:750円(紙版、税込み)
Amazonで購入する