NTTドコモが2021年3月にスタートするスマホ新料金プラン「ahamo」の月額を2700円(税別)に引き下げると発表。対抗するソフトバンクの「LINEMO」も通話無料オプションで1年間の値下げを提示し、大手キャリアがしのぎを削る20GBプランの競争はさらに激化。横並びかに見えた料金やサービス内容に結構な差が見えてきた。

ahamoは20年12月に発表した月額2980円から、2700円への値下げに踏み切った(NTTドコモの発表会資料より)
ahamoは20年12月に発表した月額2980円から、2700円への値下げに踏み切った(NTTドコモの発表会資料より)

 NTTドコモが2020年12月6日に20GBのデータ容量で2980円(月額・税別。以下同)という革新的な低価格プラン「ahamo」を仕掛けたことで、ソフトバンクとKDDIが相次いで対抗プランを発表。KDDIの新料金プラン「povo」は5分/回の通話無料オプションを取り外しできる設計で、ahamoよりも安い2480円で加入できる。ソフトバンクの新ブランド「LINEMO」もこれに追随し、同じく20GB・2480円のプランを提示した。povoとLINEMOでは、必要ならプラス500円で5分通話無料オプションを付ける仕組みだ。

 日経トレンディ21年4月号(3月4日発売)では、巻頭特集で「誰もが下がる空前のチャンス到来! スマホ料金・端末・決済 丸ごと見直し!」を組んでいるが、校了後にも幾つか料金やサービス内容の変更が発表されており、そのポイントをまとめておきたい。

 KDDIとソフトバンクの対抗プランを受けて、ドコモは21年3月1日にahamoの値下げに踏み切った。2700円として、5分通話無料ありの状態で比べるとpovo、LINEMOより280円安い。元々の強みであった82カ国での国際ローミングに追加料金がかからない点も合わせて、他キャリアから乗り換える意味もでてきた。競争力を上げることで、ahamo効果によりドコモのMNP(携帯電話番号ポータビリティー)の転出入が約12年ぶりにプラスになった勢いを加速させるのが狙いだ。

 さらに3月4日には、ソフトバンクもLINEMOのさらなる値下げを仕掛けた。通話無料オプションを1年間毎月500円割り引く「通話オプション割引キャンペーン」を実施すると発表。5分通話無料分を込みにして2480円で契約できる。1年間限りだが、大手3社の中で最安と言える価格を提示した。

ahamoの値下げでドコモ利用者の見直し方も変わった

 ahamoの料金が下がったことで、ドコモが提供する低容量プラン「ギガライト」の存在意義も変わった。ギガライトは家族割やdカード割を適用した状態で最安2680円(5分通話無料オプション付き)で使えるため、ahamoが2980円なら、それより300円ほど安かった。しかし、ahamoの値下げでその差はわずか20円に。キャリアメールが使用不可になるデメリットはあるものの、使えるデータ容量などを考慮すればahamoが有利と言える。

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