アサヒグループ食品が販売する「1本満足バー プロテイン」が、コロナ禍に売り上げを伸ばした。巣ごもり時間の増加で自宅トレーニングをする人が増えたのが一因だが、女性の心をつかんだ新フレーバーが数字を底上げした。“筋トレ勢”に重宝されるお手軽食品が、新たなファン層を取り込み始めた。
「1本満足バー」は、スティックバータイプの栄養補助食品。2006年にアサヒグループ食品(東京・渋谷)が発売し、コンビニエンスストアやドラッグストアなどで購入できる。片手で素早く食べられ、150円以下でコストパフォーマンスが良く、食物繊維やビタミンをバランス良く取れることから、「早い・安い・うまい」食品として20~40代の男女に広がってきた。10年からはタレントの草彅剛を起用したテレビCMを開始し、「マンマン、満足! 1本満足~」のキャッチフレーズでおなじみだ。
シリーズの人気をけん引するのは、18年10月発売の「1本満足バー プロテイン」。健康維持に不可欠な筋肉量を増やそうとたんぱく質を取るニーズが高まっており、RIZAPやマツモトキヨシ、森永製菓なども続々とプロテインバーを発売している。ただその中でも、1本満足バー プロテインの売れ行きは頭一つ抜けている。チョコとヨーグルトの2種のフレーバーで発売した当初は、爆発的に売れて生産が追い付かず、一時は販売休止になった過去もある。
このプロテインシリーズが、コロナ禍で再ブレークした。消費財の行動データを分析するTrue Dataによるドラッグストアでの売れ行きを見ると、一目瞭然だ。
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