吉本興業は新たに、狂言界のホープとして期待される野村太一郎の活動をサポートする。2020年に公演した新作能「白雪姫」の成功により、互いの強みを生かす絶好のパートナーとなった。去る者がいれば、来る者もいる。手を組む両者の意中とは。

吉本興業が活動をサポートする野村太一郎(写真左)。右は、同社所属の落語家・桂文珍
吉本興業が活動をサポートする野村太一郎(写真左)。右は、同社所属の落語家・桂文珍

 吉本興業(大阪市、以下吉本)は2021年1月30日、狂言界のホープとして期待される野村太一郎の活動をサポートすると発表した。太一郎は狂言師の他、演出家としても活躍した故・五世野村万之丞(まんのじょう)の息子。現在は、野村萬斎(まんさい)に師事する。1993年に初舞台を踏むと、古典を軸にしつつ、現代的な表現方法を取り入れて狂言への入り口を広げる活動を続けている。

 吉本は、落語家や漫才師といった日本の伝統的な話芸の育成事業に加え、お笑いのステージや学園祭のイベント運営、番組制作・出版などのコンテンツ事業にも力を入れている。

 両者が手を組むきっかけになったのが、20年6月に公演した新作能「白雪姫」での実績だった。同作は二十五世観世左近記念観世能楽堂(東京・銀座)で予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて無観客で行われた。吉本はコンテンツ制作のノウハウを生かして公演を動画配信し、後にブルーレイやDVDのパッケージ版も制作。販売も手掛け、吉本が運営するクラウドファンディング「シルクハット」で予約を募って、348人のサポーターから137万9940円を集めた。

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