食品大手ネスレ日本(神戸市)と健康食品大手ファンケルは2020年12月17日、「スーパーフード」の入ったスムージーを手軽に作れる「nesQino (ネスキーノ)」を日本で発売した。サブスクモデルで初回購入のハードルを下げ、日本の30~40代女性へのターゲット拡大を目指す。
ネスレ日本は、2009年に本格的な味わいが楽しめる家庭用コーヒーマシンの「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」を開発し、13年にはコーヒーのサブスクリプションモデルを導入している。そうした経験が生きる次の商品が、「果物や野菜入りのスムージーを飲みたいが、手間がかかる」といった層に向けたネスキーノだ。
同商品は、粉末状のスムージーのもとと専用のかき混ぜ器「キューカップ」のセット。ネスレ本社が開発し、19年12月に中国で初めて販売した。保存料などが無添加で、スーパーフードの栄養分を粉末状に加工しているのが売りだ。「健康や美意識の高さは日本にも通じるところがある。世界で2カ国目として、導入することにした」(ネスレ日本)。今回販売するのは中国と同じ商品だが、今後は、日本独自のラインアップをファンケルと共同で開発していく。
スムージーのもとは、ミルクやオーツ麦などが入った「ベースサッシェ」(3種類)と、ゴジベリーやアセロラなどが入った「スーパーフードサッシェ」(6種類)に分かれる。1種類ずつ選んで組み合わせ、18通りの味が楽しめる。中国では買い切りモデルだったが、日本ではキューカップはレンタルのみとし、スムージーのもとのサブスクモデルで販売しようというのが今回の挑戦。ネスレ通販オンラインショップの場合、初回15杯コースが4860円(税込み)、初回30杯コースが9720円(税込み)だ。
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