ランナーが屋外を走るときに、気になるのはマスクだ。マスクをして走ると息苦しくなってしまうが、マスクなしでは、路上で擦れ違う人の目も気になる。そんな悩みを解消するべく、アシックスがランナー専用のマスクを開発。抽選販売に多くのランナーが申し込んだ。この後に出す新マスクを紹介する。
※日経トレンディ2020年10月号の記事を再構成
コロナ禍の中、公園などでジョギングを楽しむランナーは多いが、悩ましいのが、走行中に着けるマスクの問題だ。アシックスが6月に定期的にエクササイズを行っている1000人を対象にアンケート調査をしたところ、60%の人が一般的なマスクを着用してランニングするのは息苦しく、着用感も不快であると回答。一方で54%の人が快適なマスクが着用できれば、安心してエクササイズに集中できると答えた。そこで、ランナー向けに開発されたのが「ASICS RUNNERS FACE COVER」だ。
「ASICS RUNNERS FACE COVER」は抽選販売を実施。20年8月25日から申し込みを開始したところ、数万件の申し込みがあり、倍率は3倍以上を記録したという。今のところ一般発売は未定。代わりに、アシックスの技術を使った以下の新商品を20年10月を目途に販売する見込みだ。


まず「ASICS RUNNERS FACE COVER」についての技術的工夫を見ていこう。一つ目の工夫として、立体縫製によって、鼻の下から口元にかけて適度な空間を設けている。口の前に空間があることで、息が格段に吸いやすく、かつ吐きやすくなるのだ。通常の布マスクを着けると息を吸うたびに一緒に布が口の中に吸い込まれ、吐くときも布がまとわりつき煩わしく感じるが、そうした問題がなくなる。
そしてもう一つの工夫が、マスクを2層構造にして、外層(トップレイヤー)の下部にアーチ形の“穴”を開けたことだ。本来、鼻と口周りをしっかり覆って、飛沫が散ってしまうことを避けるためのはずだが、なぜこのような構造を取ったのだろうか。
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