森永製菓が「大粒ラムネ」のヒットを受けて、次々とコラボ商品を発売している。2020年4月にコンビニ限定で売り出したアイスバー「ラムネバー」は早速ヒット。5月に発売した「ラムネハイチュウ」「マッスルフィットプロテイン 森永ラムネ味」も人気だ。

定番から新製品まで、森永製菓はさまざまな製品でラムネ味を展開している
定番から新製品まで、森永製菓はさまざまな製品でラムネ味を展開している

 2020年4月に発売された「ラムネバー」は、ラムネの粒が入ったソーダクリームを、さらにラムネ味の氷で包んだアイスバー(棒付きのアイスキャンディー)だ。フルーツ味もセットになったマルチパックの「ラムネバー」(10本入り)は10年以上前からある定番商品だが、単体での発売は今回が初めてだ。

 森永製菓では当初、販売期間を2カ月と想定していたが、約1カ月後には予定していた数量を全て売り切った。店頭から姿を消したことを受けて、TwitterなどのSNS上には完売を嘆く声が相次いだ。

左が大ヒットしたコンビニ限定ラムネバー、右が定番のラムネバーマルチパック
左が大ヒットしたコンビニ限定ラムネバー、右が定番のラムネバーマルチパック

3大コンビニが取り扱い決定

 森永製菓がラムネバーの新製品を発売した背景には、同社が18年に発売した「大粒ラムネ」の大ヒットがある。おなじみのボトル容器に入った「森永ラムネ」の粒を約1.5倍に大型化したもので、こちらは発売初年度の年間販売計画数量を1カ月足らずで売り切った。森永製菓としては、大粒ラムネのヒットを受けて二匹目のどじょうを狙ったわけだ。

 その狙いはズバリ的中。コンビニ限定ラムネバーの売り上げは計画比110%と好調で、20年4月にコンビニで新発売されたアイス商品の中でトップとなった。新型コロナウイルス感染症拡大で客数が減少するなか、発売初週の販売額が計画比で130%を超えたコンビニチェーンもあったという。

ブドウ糖90%配合をうたって大人にも大ヒットした「大粒ラムネ」(実勢価格 税込み108円)。右は1973年発売の「森永ラムネ」(実勢価格 税込み75円)
ブドウ糖90%配合をうたって大人にも大ヒットした「大粒ラムネ」(実勢価格 税込み108円)。右は1973年発売の「森永ラムネ」(実勢価格 税込み75円)

 ラムネバーの販路をコンビニに限定した理由について、冷菓マーケティング部の船田真人氏は「ラムネバーは大粒ラムネの主な購入層と同じ20~40代男性をターゲットとしている。この層がよく利用するのがコンビニだった」と説明する。コンビニならではの、購入した商品をその場で食べる“即食”の傾向も、好調な売り上げを後押しした。

 「コンビニの冷菓の棚は限られており、売り込んでも置いてもらえないことが多いが、この製品は違った」と船田氏。商品に競争力があると踏んだコンビニ大手3社(セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート)がこぞって取り扱いを決定。新ブランドで発売するのではなく、抜群の知名度を誇る「森永ラムネ」ブランドで売り込む作戦は大成功した。

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