5G対応のSIMフリーのスマホ、ファーウェイ「P40 Pro 5G」。ハードウエアの完成度は高く、特にカメラ機能は充実。撮影していて楽しいと思えるスマホに仕上がっている。だが、やはりアプリが足りないという看過できない弱点もある

 ファーウェイ「P40 Pro 5G」は5Gに対応したSIMフリースマホだ。キャリアでは扱われておらず、家電量販店やウェブサイトで購入する必要がある。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの5Gサービスを利用するには端末をキャリアショップに持ち込んで、5Gの契約をしなくてはならない。

 ただ、どのキャリアも5Gのエリアは限定的であり、5Gネットワークのメリットを実感できるところは本当に少ない。P40 Pro 5Gは5G契約をしなくても、ここ最近、発売されたスマホの中ではトップレベルを誇るカメラ性能を持ち合わせているだけに、「カメラを活用するために購入する」という買い方でも良いのではないだろうか。

 画面サイズは6.58インチで有機ELディスプレーを採用。ディスプレーの上下左右とも本体側面いっぱい画面という超狭額縁設計となっている。縁がなく、まるで画面をそのまま持っている感覚になってくる。

 画面左上にはインカメラを収納するパンチホール(黒い穴が空いたような見た目)が存在する。インカメラは3200万画素と深度カメラを内蔵する。iPhone Xシリーズの上部のようなノッチではなく、パンチホールがかなり大きめなデザインとなっているため、やや目立つのが気になった。この辺りは好みが分かれそうだ。

狭額縁で画面を直接持っている感覚。表示は1200×2640ピクセル。本体カラーはブラック(写真)とシルバーがある
狭額縁で画面を直接持っている感覚。表示は1200×2640ピクセル。本体カラーはブラック(写真)とシルバーがある

 背面カメラのカメラの性能は2020年上半期のスマホの中でもトップクラスではないだろうか。背面に超広角シネマカメラ、ウルトラビジョン広角カメラ、スーパーセンシング望遠カメラ、3D被写界深度カメラ、色温度センサーを内蔵する。スーパーセンシング望遠カメラは5倍となっており、デジタルズームなどを組み合わせることで50倍の望遠撮影が可能だ。

一番左がスーパーセンシング望遠カメラ(1200万画素 RYYB Periscope 125mm f/3.4,OIS)、真ん中がウルトラビジョン広角カメラ(5000万画素 RYYB 23mm f/1.9,OIS)、右側は超広角シネマカメラ(4000万画素 18mm f1.8)、中央下部には3D被写界深度カメラ、その右に色温度センサーを配置する
一番左がスーパーセンシング望遠カメラ(1200万画素 RYYB Periscope 125mm f/3.4,OIS)、真ん中がウルトラビジョン広角カメラ(5000万画素 RYYB 23mm f/1.9,OIS)、右側は超広角シネマカメラ(4000万画素 18mm f1.8)、中央下部には3D被写界深度カメラ、その右に色温度センサーを配置する
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