※日経トレンディ 2020年2月号の記事を再構成
ノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホン市場に“期待の新人”が登場。中国ファーウェイは、首位を独走する米アップルの「AirPods Pro」に対し、低価格を武器に「FreeBuds 3」を発売した。

●実勢価格/2万680円(税込み)
●サイズ/幅20.4×高さ41.5×奥行き17.8mm(イヤホン単体)、幅60.9×高さ60.9×奥行き21.8mm(充電ケース)
●重さ/約4.5g(イヤホン単体)、約48g(充電ケース)
●充電時間/約1時間(充電ケースに入れた状態)
●再生時間/約4時間(イヤホン単体)
●発売日/2019年11月29日
最大の特徴は、オープン型とアクティブノイズキャンセリングを両立した点だ。外部音に合わせて最大15㏈の音量を打ち消すとうたうが、カナル型のように中高音域の遮音性が高くないため、ある程度の外部音も聞き取れる。カナル型の圧迫感が苦手な人に向く。
実際に試したところ、ノイズキャンセリング機能の強度は控えめな印象を受けた。車道脇や地下鉄内の雑音は低減されたが、他人の声などもかなり打ち消すAirPods Proには及ばない。Androidのみ、アプリを使えばノイズキャンセリング機能の効き具合を調整できるが、差を覆すほどではなかった。
一方で、電波干渉による音飛びは少なかった。独自のチップセット「HUAWEI KirinA1」によって音が途切れることが少ないという。通勤電車などの人混みでは活躍しそうだ。
価格は税込みで約2万円と、先行しているソニーやアップルの製品に比べて安い。14mmダイナミックドライバーを搭載し低音に強いのも魅力。防水非対応といった低価格故の弱点もあるが、オープン型を望むなら現状では唯一の選択肢だ。





(写真/fort)

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