※日経トレンディ 2019年1月号の記事を再構成

家庭用LED電球普及の“火付け役”アイリスオーヤマからスマートスピーカーに対応した新商品が発売された。無線LANを搭載し、家庭内のネットワークに接続すればGoogle HomeやAmazon Echoで音声入力による調光、調色操作ができる。

アイリスオーヤマ「スマートスピーカー対応LED電球」
【デジタル】
●実勢価格/3980円(税別)
●サイズ/φ60×118mm
●形状/E26
●全光束/810lm
●消費電力/8.9W
●対応機種/Google Home、Amazon Echoシリーズ(LDA9L G/D 86AITGの場合)

 対抗商品となるフィリップス「Hue」シリーズとの最大の違いは、専用ハブユニットなしで使える点。セットアップが簡単なうえ、調光のみに対応したタイプなら税別3980円と導入コストが安い。

 一方で、デメリットもある。一般的な家庭用無線LANルーターの最大接続台数は10台程度。電球を5カ所に設置すればそれだけで約半分を消費してしまう。スマホ、パソコン、テレビ、ゲーム機など、昨今は無線LAN対応機器が増えているため注意が必要だ。

専用アプリを使い外から遠隔操作も
専用アプリを使い外から遠隔操作も
シーリングライトタイプも用意
シーリングライトタイプも用意
「アレクサ、寝室の照明を消して」など、複数の照明をコントロールできる。専用のスイッチはなく、電球の操作は音声かスマホのみとなる
「アレクサ、寝室の照明を消して」など、複数の照明をコントロールできる。専用のスイッチはなく、電球の操作は音声かスマホのみとなる
ヒット予報
“電球のみ”でセットアップが完了するシンプルな構成は画期的だ。導入コストを安く抑えられる一方で、無線LANの接続台数制限や電球のオン・オフの操作性などのデメリットもある。慎重に検討して選ぶべきだ