定量化しにくい魅力を数値化する魅力工学プロジェクトが今、さまざまな業界で進んでいる。そうした最新事例を紹介する特集の第2回は不動産の物件探しに焦点を当てる。オンライン接客型不動産仲介サービスietty(東京・渋谷)は、これまでユーザーに提示した物件に対する評価を基に磨いた人工知能(AI)を活用し、引っ越し予定者の希望により近い物件を提案する精度を高めている。

「FinTechの次は不動産テック」――。近年、AIやビッグデータ分析といった最新のIT技術を適用する先として不動産業界にかかる期待が大きくなってきた。ITの導入が遅れた分、伸びしろがまだまだあると見られている。
すでに不動産関連ベンチャー、スタートアップなどが、VR(仮想現実)・AR(拡張現実)を活用してオンライン上で物件を体感できるコンテンツを制作したり、物件のスペックから賃貸物件の家賃や分譲物件を売却した場合の価格を査定するプラットフォームを整えるなど、IT活用が急展開で進んでいる。
そして、引っ越し検討者の好みに合う魅力的な物件をマッチングさせるシステム作りが動き始めている。この領域に取り組んでいるのが、オンライン接客型不動産仲介サービス「ietty」を運営するiettyだ。
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