日本イーライリリー/トルツ 皮下注射オートインジェクター
ブランドカラーの白とグリーンを配し、シンプルな形状のデザインを実現した「トルツ 皮下注射オートインジェクター」。日本イーライリリーが開発・販売している、皮膚病の一種「乾癬(かんせん)」の治療のために患者が自分で薬を注射する医療機器だ。2016年11月に発売され、17年度のグッドデザイン賞を受賞した。ブランドを色で表すことを意識し、白でまっさらな清潔感を、グリーンで元気の良さを表現したという。
さまざまな工夫を盛り込む
そうしたデザイン性もさることながら、患者の目線から考え、機能性を追求したことがグッドデザイン賞では評価されたようだ。「このオートインジェクターは、単に見た目の良さだけにこだわったわけではない。あくまで患者さんを起点に考えて開発した」と日本イーライリリーの自己免疫事業本部製品企画課長の藤森直毅氏は語る。同社では「医師ではなく患者さんを第一に考える」という信念を掲げており、そうした背景が製品の開発にも表れているのだろう。
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