サクラクレパス/SAKURA craft_lab

001の上部は、アンティークカメラのダイヤルがモチーフ。回すとペン先が出てくる。回転の重みや感触など何度も検証した。001のボディは5色展開。ペン先は真ちゅう、色のついた部分は奥行きのある色を表現するために、アクリルと真ちゅうの2重構造となっている。ペンのシルエットはクーピーペンシルをモチーフにした。価格は1本5000円(税別、以下同)
001の上部は、アンティークカメラのダイヤルがモチーフ。回すとペン先が出てくる。回転の重みや感触など何度も検証した。001のボディは5色展開。ペン先は真ちゅう、色のついた部分は奥行きのある色を表現するために、アクリルと真ちゅうの2重構造となっている。ペンのシルエットはクーピーペンシルをモチーフにした。価格は1本5000円(税別、以下同)
002はクーピーペンシルらしさを強調したデザイン。インキは黒のみ1色だが、ボディーは10色展開。「重色や混色ができるクレパスを開発した色の専門メーカーとして、色の表現にも妥協せず取り組んだ」(広報担当の井上さゆり氏)。価格は1本2200円
002はクーピーペンシルらしさを強調したデザイン。インキは黒のみ1色だが、ボディーは10色展開。「重色や混色ができるクレパスを開発した色の専門メーカーとして、色の表現にも妥協せず取り組んだ」(広報担当の井上さゆり氏)。価格は1本2200円

 文具メーカーのサクラクレパス(以下、サクラ)は2017年9月、高級路線の筆記具ブランド「SAKURA craft_lab」(以下、クラフトラボ)を立ち上げ、2種類のボールペン「001」と「002」を発売した。サクラといえば、クレパスやクーピーペンシルが有名だ。学童用品のメーカーという印象が強いが、大人向けの筆記具も取り扱っている。水性ゲルインキボールペンを世界で最初に開発したのも同社という。だが大人向けの文具市場において存在感が薄く、サクラブランドの認知向上は課題の一つだった。

 そこで15年から大人向けのブランディングを開始した。社内で立ち上げたプロジェクトチームによるワークショップをはじめ、ユーザー調査やプロトタイピングなど、デザイン思考のプロセスに沿って行った。ディレクションしているのは東京・渋谷にあるブランド・コンサルティング会社のシー・アイ・エー(以下、CIA)だ。

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