リアルな店舗を持つ小売業が、AI(人工知能)やビッグデータをフルに活用してアマゾンなどEC勢への対抗策を打ち始めた。連載「リアル店舗の逆襲」の第6回は九州・福岡のスーパー「トライアル」が中心となって立ち上げた「リテールAI研究会」へ参加するメーカーなどが取り組んだ実験のうち、食品分野の店舗でのAI活用を紹介する。

リテールAI研究会の設立を公表した会合(2017年6月、東京・有楽町)
リテールAI研究会の設立を公表した会合(2017年6月、東京・有楽町)

 流通・小売業におけるAIの活用は、商品を提供するメーカーにとっても、事業の根幹を担う重要なテーマとなってきた。筆者はサントリーグループの国内酒類事業における営業販社において、全国の営業戦略構築とその推進業務に従事するとともに、リテールAI研究会の会員として活動している。消費者・市場・流通環境などを担当し、分析している。自社および様々な研究会を通して培ってきた知見を生かし、本稿ではAIが食品メーカーに与えるインパクトについて解説する。

このコンテンツ・機能は有料会員限定です。

有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
  • ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
  • ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
  • ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
  • ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
ほか、使えるサービスが盛りだくさんです。<有料会員の詳細はこちら>
この記事をいいね!する