第二部「アリババ、京東集団……中国の最強データ活用企業の新成長戦略」の3回目。今年5月4日に発表した阿里巴巴集団(アリババグループ)の2018年3月期決算を振り返り、その全体像と今後の進路を数字から明らかにする。併せてアリババの最大の強みが、その膨大な顧客データにあることを示す。

日本でアリババグループといえば、まず思い浮かべるのは、CtoCのECサイト「淘宝網(タオバオ)」やBtoCのECサイト「天猫(Tモール)」を抱える中国のEC最大手であることだろう。
アリババのこの現況は、数字からも見て取れる。5月4日にアリババが発表した18年3月期決算で、アリババグループの売上高は2502億元(約4兆3000億円)となり、前年同期比で58%も増えた。純利益も639億元(約1兆1000億円)に達し、前年同期比47%増である。成長の勢いに、今のところ陰りは見られない。

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