第一部「深セン最新トレンド」の3回目。深センでは既にタクシーの半数以上、路線バスの大半がEV(電気自動車)に置き換わり、日常の足になっている。地元メーカー比亜迪(BYD)の存在と、まず公共交通機関に採用するという政策の妙が、急速なEV化を推し進めた。その実情を報告する。

深センには赤色と青色の2種類のタクシーが走っている。赤色のタクシーに乗ると、特に車両のグレードが高いわけでもないのに、2元(約16円)の割り増し料金が取られる。これはなぜか。
実は赤色は従来からのガソリン車、青色はEVである。燃油サーチャージと称して、ガソリン車には2元が加算されるのだ。深センでは既に全体の70%に当たる1万3000台のタクシーがEVに切り替わっており、今年中にも全面的にEV化される予定という。
それだけではない。路線バスのほぼ全てもEVに切り替わっている。その数なんと1万6000台に達する。
このコンテンツ・機能は有料会員限定です。
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー