第一部「深セン最新トレンド」の2回目。深センなど中国の都会では、原則乗り捨て自由で、アプリを使って簡単に利用できるシェアバイク(自転車)が、急速に普及中。mobike(モバイク)とofo(オフォ)という運営会社2強は日本市場へも進出を果たした。日本でもブレーク必至のシェアバイクを実際に深センで試してみた。

 「深セン市内に配置している自転車は45万台。深セン市の人口1200万人のうち800万人が会員登録しており、1日に100万回以上も使われている」。そう話すのは、中国の大手シェアバイクの1つ「ofo(オフォ)」の深センオフィスでマネジャーを務めるワン・ホンユ氏だ。

オフォの最新の自転車。プラスチック製のスポークが特徴
オフォの最新の自転車。プラスチック製のスポークが特徴
日本人デザイナー・深澤直人氏がデザインしたモバイクの最新モデル。オフォと比べると洗練されたデザインの自転車が多い
日本人デザイナー・深澤直人氏がデザインしたモバイクの最新モデル。オフォと比べると洗練されたデザインの自転車が多い

 街を歩いていると、至る所で黄色いオフォの自転車と、そのライバルである「mobike(モバイク)」のオレンジ色の自転車を見かける。レンタル費用は、30分で0.5~1元(約8~16円)。これは地下鉄やバスの半額以下という安さだ。オフォによると、利用時間は平均して10~20分で、距離にして1㎞程度。主に、地下鉄の駅やバス停から目的地までのラストワンマイルとして使われているという。

 東京の都心部でもシェアバイクが広がりつつあるが、まだまだ少数派。しかも、借りる際に事前にウェブサイトにログインして操作したり、貸し出し時に使うICカードを登録したりと、思い立ってすぐに使える仕様にはなっていない。

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