ネットを舞台に急成長を遂げてきた中国ネット企業が、リアルにも積極的に進出し始めた。中国EC最大手のアリババ集団は「新小売」戦略を掲げ、中国EC・2位の京東集団もリアルビジネスへ大きく舵を切った。中国・深センでは小売りやサービスで新しいトレンドが次々と生まれている。日本ではまだ知られていない中国ネット企業の実力の源を探り、大変革機を迎えている中国の実情を明らかにする。第一部第1回では、深センに次々に出店し、ユーザーの注目を集めている、さまざまなタイプのレジなし無人コンビニに着目。スマホ決済という条件をクリアすれば、日本上陸の可能性も高いとされるその実力を、実際に試して解き明かしてみた。

支払い20秒に驚き!深センで体験、最先端無人コンビニの実力(画像)

 そこは、ちょっとした名所になっていた。大手小売業「天虹商場」の本部ビルの横に設けられたガラス張りの“小屋”。3月末の昼過ぎに記者が訪れると、中から「本当に買えた!」と興奮気味に出てきた日本人に遭遇した。外では、明らかに日本人と分かるネクタイを締めた別の3人組が遠巻きに眺めている。この小屋は、同社が実験的にオープンした「24時間営業無人コンビニ Well GO」。どうやら。日本からの視察が絶えないようだ。

 注目を集める理由は、リアル店舗の形態を取りながらも、店内に店員が1人もいないこと。どうやって店の運営を実現しているのか。

メッセージのやり取りや決済ができるスマホアプリ「WeChat(ウィーチャット)」を使って開錠する
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