モビリティ革命「MaaS(Mobility as a Service)」の実像に迫る特集の15回目。自動車メーカーを中心に自動運転の実用化が図られている。そのためにはAI(人工知能)や各種センサー、半導体、5Gに象徴される次世代無線通信など、さまざまな技術の進化が求められる。自動運転を巡る技術の最先端で、今どんなことが起きているのか。米エヌビディアをはじめ、ハンガリーのエーアイモーティブ、香港のセンスタイムなど、注目プレーヤーたちの取り組みを追った。

 「クルマの自動運転を実現するには、これまで人間がやってきた“運転”に関わることすべてを、ソフトウエアで代替しなくてはならない。そうなるとソフトウエアの中身は複雑になり、どうしてもAIを活用し、ディープラーニング(深層学習)の技術を使ってソフトウエアにソフトウエア、つまり自動運転のコードを書かせる必要が生じる。数個のコアで一つひとつのタスクを順番に処理することが得意なCPUに対し、エヌビディア(NVIDIA)が手掛けるGPUは、何千ものコアで複数のタスクを同時並行で動かし、短時間で複雑な演算を可能にするという設計思想なので、膨大なデータの処理が必要となるディープラーニングの活用ととても相性が良い」

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