モビリティ革命「MaaS(Mobility as a Service)」の実像に迫る特集の14回目。MaaSの実現を目指す動きが急速に進み始めた一方で、クルマそのものはどのように進化しようとしているのか──。将来、完全自動運転が実現すれば、ドライバーは運転不要となり、クルマは搭乗者の多様なニーズに対応できる“箱”になる可能性がある。言い換えればクルマのスマホ化だ。そんな“箱の中身”の開発で名乗りを挙げたのがパナソニック。「リビング」「ビジネス」など、4パターンに変化する「次世代モビリティキャビン」のコンセプトを発表した。家電や住設のノウハウを生かす勝機となるか。

パナソニックが“箱の中身”を開発 自動運転車はリビングになる(画像)

 パナソニックは今年1月、米国家電見本市「CES 2018」で、完全自動運転に対応した「次世代モビリティキャビン」のコンセプトを展示の形でお披露目した。同社がインフォテインメントシステムとして示したのは、まさに一般家庭の近未来のリビングルームを思わせる世界だ。

 昨年秋から、音声AI(人工知能)を搭載した「Amazon Echo」「Google Home」「LINE Clova WAVE」といったスマートスピーカーが日本でも次々に発売された。iPhoneで使う音声認識アプリ「Siri」なども加え、音声によるユーザーインターフェースが急速に浸透しつつある。この普及の勢いを見越してか、パナソニックが示した次世代モビリティキャビンには、乗車しているユーザーから要望を聞いたりする音声エージェントが、アマゾンの音声AI「Alexa」にIBM製AI「ワトソン」を組み合わせて、実装されていた。祖母の誕生日をお祝いしようと祖母宅に向かう人物が、その音声エージェントを使って、完全自動運転中のクルマの中からお祝いの花を画像で確認して予約し、自分が向かっている祖母宅に届けてもらうといったことも、簡単に実現できるわけだ。

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