「入社時の同期は1人も残っていない。マーケティング部署では100人近くが働いていたが、先輩社員のうち、会社に残っているのは2人だけ」。そう語る伊東正明氏も「P&Gマフィア」の1人。厳しい競争を勝ち抜いて、VP(ヴァイスプレジデント)へと上り詰めた。

伊東氏が就いていたのは、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)シンガポールオフィスのホームケア/P&Gプロフェッショナル兼アジアeビジネス兼オーラルケアアジアパシフィックのVPである。この高いポジションを射止めることに成功したポイントは3つあるという。1つ目は徹底した「現場主義」を貫いてきたことだ。
P&Gのポジション争いの熾烈さは、恐らく日本企業の比ではない。そのポジション争いは「アップ・オア・アウト」と称される。昇進できなかった者は、会社を去るしかないことを意味している。
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