2017年12月期の連結決算において資生堂は、創業以来初めて売上高が1兆円を超えた。20年12月期に設定していた目標を、3年前倒しで達成したことになる。華々しい成果を上げたその裏側で、17年12月末日をもって資生堂を去った男がいる。資生堂ジャパンでCMLO(最高マーケティング教育責任者)を務めた音部大輔氏だ。

クー・マーケティング・カンパニーの音部大輔氏は、P&Gの強さはブランドを最小の経営単位にしていたからだと言う
クー・マーケティング・カンパニーの音部大輔氏は、P&Gの強さはブランドを最小の経営単位にしていたからだと言う

 音部氏もまた、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)出身者である。同社に16年勤めた後、日産自動車やダノンを経て、資生堂に転じた。CMO(最高マーケティング責任者)として「ブランドマーケティング組織を構築するという使命を持って入社した」(音部氏)。

 CMOと聞いて、どんな役割をイメージするだろうか。マーケティング戦略全体の策定や、その戦略に基づく広告宣伝費の配分の適正化などを統括する。そんな印象を持つ人も少なくないだろう。もちろん正しい。ただしそれは、「1社1ブランドで事業を展開する企業に在籍するCMOの役割だ」と音部氏は言う。例えば、日本マクドナルドはその最たる例だろう。

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