米アマゾン・ドット・コムは「Amazon Alexa」や「Amazon Go」など社内で活用した人工知能(AI)技術を、社外の企業でも活用できるよう公開している。機械学習のモデルを自ら作れる環境から、手軽に画像認識などに使えるサービスまでクラウドサービスの「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」を通じて提供される。その利用者から寄せられる要望が、アマゾンのAIをさらに進化させる。

アマゾンは世界で10万台を超えるロボットを物流センターで活用。商品棚を作業員のいる場所へ運ぶ
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 スマートスピーカー「Amazon Echo」や「Google Home」はAI(人工知能)の発達の成果を活用している。アマゾンがEchoをツールとして、音声を使ったユーザーインターフェース(VUI=Voice User Interface)による新しいエコシステムを構築できるのもAIの力を借りてこそのこと。画像を見る「目」や、音を聞き分ける「耳」、話す「口」などを実現するAIの機能の進化が、新しいサービスの実用化を後押ししているのだ。

 Echoはクラウドベースの音声AIアシスタントである「Amazon Alexa」を使って、話しかけるだけでさまざまな操作ができるスマートスピーカーの機能を提供する。Alexaが、ユーザーが話しかける声を聞き、音声認識によって話した内容をテキストに変換し、テキストから意味を抽出して意図を理解した上で適切な対応をする。結果として音声を合成してしゃべることも多い。これらの一連の処理は、音声認識と自然対話のAIによって行われている。Alexaには、高度なAI技術が用いられているというわけだ。

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