文具・雑貨業界の人気商品に注目し、開発の裏側を徹底取材。売れる商品開発のヒントが得られる特集を、あらためてお届けします。※NIKKEI DESIGN 2017年12月号の記事を再構成

東京大学の生協と京都の平等院にあるミュージアムショップで販売されている消しゴムが人気だ。シンプルながら豪華なデザインで、消しゴムが「お土産」になっている。仕掛け人であるGRAPHの北川一成氏に開発の経緯などを聞いた。

「文具のプロだから何でもよく知っているという意識が、新たなニーズを得る邪魔をする」

GRAPH代表取締役/ヘッドデザイナー 北川一成氏 きたがわ・いっせい●1965年兵庫県加西市生まれ。 87年筑波大学卒業。89年GRAPH(旧:北川紙器印刷株式会社)入社。“捨てられない印刷物”を目指す技術の追求と、経営者とデザイナー双方の視点に立った“経営資源としてのデザインの在り方”の提案により、地域の中小企業から海外の著名高級ブランドまで多くのクライアントから支持を得る。出演にディスカバリーチャンネル『[ヨハク]』、NHK WORLD『DESIGN TALKS plus』、テレビ東京『カンブリア宮殿』、NHK『ビジネス新伝説 ルソンの壷』他多数。著作に『変わる価値』(発行:ボーンデジタル)、関連書籍に『北川一成の仕事術』(発行:エイ出版社)、『ブランドは根性 世界が駆け込むデザイン印刷工場GRAPHのビジネス』(発行:日経BP社)がある
GRAPH代表取締役/ヘッドデザイナー 北川一成氏 きたがわ・いっせい●1965年兵庫県加西市生まれ。 87年筑波大学卒業。89年GRAPH(旧:北川紙器印刷株式会社)入社。“捨てられない印刷物”を目指す技術の追求と、経営者とデザイナー双方の視点に立った“経営資源としてのデザインの在り方”の提案により、地域の中小企業から海外の著名高級ブランドまで多くのクライアントから支持を得る。出演にディスカバリーチャンネル『[ヨハク]』、NHK WORLD『DESIGN TALKS plus』、テレビ東京『カンブリア宮殿』、NHK『ビジネス新伝説 ルソンの壷』他多数。著作に『変わる価値』(発行:ボーンデジタル)、関連書籍に『北川一成の仕事術』(発行:エイ出版社)、『ブランドは根性 世界が駆け込むデザイン印刷工場GRAPHのビジネス』(発行:日経BP社)がある

日経デザイン(以下、ND):文具である消しゴムが「お土産」として、東京大学の生活協同組合(生協)では年間で5000個以上、京都・宇治市にある平等院のミュージアムショップでは1カ月で2000個も売れています。消しゴムの新たな市場開拓の手法としても注目されています。北川さんは、どういう経緯で開発を手掛けたのですか。

──(北川)今回の商品は、いずれも自主的に企画したものです。それぞれプレゼンテーションの場を設けていただき、商品化することができました。消しゴム本体は、文具メーカーのSEED(シード)の商品ですが、弊社は企画からデザイン、印刷までトータルで手掛け、営業も担当しています。