文具・雑貨業界の人気商品に注目し、開発の裏側を徹底取材。売れる商品開発のヒントが得られる特集を、あらためてお届けします。※NIKKEI DESIGN 2017年12月号の記事を再構成
毎年、多くの商品が市場に登場し、多くが消えていく文具・雑貨のマーケットにあって、順調に売り上げを伸ばしている商品の特徴とは何か。今回の特集では、そうした人気の商品に注目し、開発の裏側を徹底取材した。

発想の転換が新たな市場を切り開く
まず、文具・雑貨のメーカー側の視点で、担当者から開発プロジェクトについて聞いた。例えばカール事務器のはさみ「エクスシザース」は、7000円という高価格にもかかわらず品切れ状態だが、そこには伝統の技を活かした、ものづくりへの情熱があった。ぺんてるが開発したスマホ連動文具「アンキスナップ」は、暗記したい中高生の受験生向けだけでなく、資格試験を目指す社会人にも視野を広げた結果、ヒット商品になった。
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