顧客の声を中心に置き、戦略や戦術を決定 5つのCモデルの実現で競争力を高める

 色が持つ役割が大きく変わってきている。単にトレンド色を追うのではなく、他社にない商品の独自性や特徴を表現したり、企業からのメッセージを伝えたりするためにも、色の重要性が高まってきている。意識改革を社内外にアピールするために色を使うケースもある。

 それだけ色への期待が広がっており、他社では味わえない独自のユーザー体験にまで結び付けることができれば、非常に強い武器になる。独自の技術や特徴を言葉で説明しにくい場合でも、ユニークな色で表現できれば直感的にユーザーに伝わる。

 たとえ成熟した市場でも、ユーザー視点に立って色を選択すれば、まだまだ市場は伸ばせるはずだ。各社の取り組みを取材し、最前線の動きを追った。