東京大学・分子細胞生物学研究所の伊藤啓・准教授らのグループは2017年12月22日、視力が低い人でも視認しやすく、かつ周囲の景観とも調和しやすくするため、今までとは異なる色を用いた視覚障害者向けの誘導ブロックを開発したと発表した。同グループにはLIXIL(リクシル)や日本興業、キクテック、大光ルート産業、DICカラーデザイン、特定非営利活動法人のカラーユニバーサルデザイン機構といった誘導ブロックメーカーやカラーコンサルティング会社が参加。同大学院・建築学専攻の隈研吾・教授も建築家の視点からアドバイスしている。誘導ブロックの敷設に用いられるほとんどの施工法に対応した製品を、各メーカーが2018年春から発売する。
誘導ブロックを実際の路面に設置し、視力の低い人に検証して評価した。長期間放置するなど誘導ブロックの退色や汚れなども考慮して視認性を確認しており、実用性が高い結果を得られたという(写真提供:伊藤啓・東大准教授)
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