大手クライアントのキャンペーン広告を数多く手がけているアートディレクターの小杉幸一氏に、色の決め方や考え方を聞いた。「色はコミュニケーションを円滑にする」と、デザイナーとして経験を積んだ後に気づき、美大で学んだ色彩学をあらためて勉強し直したという。4年ほど前からは、色に特化したマーケティング講座の講師も務めている。

日経デザイン以下、(ND):色に対するお考えをお聞かせください。

──(小杉)色は感性だけに頼って決めるものではなく、言語化してみんなで共有できるものだと考えています。しかし、クライアントから「色はデザイナーのものだと思うので、お任せします」と言われることは少なくありません。その一方、デザイナーは色を決める理由が曖昧だったりします。その結果、誰かの「好き嫌い」だけで色が決まってしまうこともあります。

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